スタートアップに必勝法はありません。
起業家は悩み苦しみながら、道なき道を進んでいます。
ビジネスに必勝法などあるはずないですが、財務(利益を増やす)に関して言えば実は必勝法が存在します。これは単純な数式で表されるほどシンプルな知識です。
しかし、世の中の起業家や経営者の大半は、このことをしっかりと理解しているわけではありません。むしろ、誤った知識やフィーリングだけで法人運営している方が多い印象です。
何をエラソーな! とお叱りを受けそうですが、敢えて財務(利益を増やす手法)に関する必勝法をお話しさせていただきます。
例えば、75円で10000個仕入れた商品を単価100円で売っている店があるとします。粗利は25万円ですが、固定費が25万円かかるので利益はゼロです。利益を得なければ倒産してしまう!
ここで問題です。利益を出していない店が5万円の利益を出すためには、下記に挙げるいずれの方法が最も利益改善率が高いでしょうか。
- 固定費の削減
- 商品の原価削減
- 売上増加
- 商品の単価アップ
まず①の固定費削減ですが、これに関しては自助努力可能であり、最も取り組みやすいので多くの起業で実践されています。
具体的には光熱費を削ったり通信料を下げたりすることが多いですが、実際に固定費削減を実践することは容易ではありません。
そして最大の問題点は、利益5万円を捻出するために、固定費を25万円から20万円に20%も削減しなければならないことです。固定費を20%も削除するということは極めて大きな壁です。
次に②の商品の原価削減ですが、この場合には原価を75万円から70万円に、6.7%削減するだけでいいです。①と比べて、こちらの方が楽ですね。
一方、③の売上増加ですが原価総額も増えるので、5万円の利益を上げるためには販売数を10000個から12000個に増やす必要があります。
販売数を20%増やすことは、並大抵の努力では達成できません。まだ①の固定費を20%減らすことの方が現実味があるかもしれません。
最後の④ですが、商品の単価アップでは原価増額は変わらないため、単価を100円から105円に5%アップするだけで利益5万円を実現できます。
もちろん、商品単価をアップすると、現実には販売数が減少する可能性があります。ただ、理論的には商品単価アップ、つまり値上げすると利益を確保しやすくなります。
ここまでは総括すると、④>②>>>①>③という結論が導き出されます。意外なことに①の固定費削減ではなく、④の商品の単価アップ(値上げ)が必勝法なのです。
個人レベルの資産形成初期段階では、①の固定費削減は非常に重要です。しかし、その感覚をビジネスに持ち込むことは、足をすくわれる原因になりかねません。
実際に、世界の時価訴額ランキングで首位のアップルは、高価格帯路線をひた走っています。商品の単価アップが収益性に直結することを示す貴重な実例です。
ビジネスの王道は、商品の単価アップにあり! 理屈では分かっているものの、実はこの環境を維持しつづけることは至難の業です。
コモディティーは陳腐化していく運命にあります。あのアップルでさえもiPhoneのブランド価値を守るため必死に戦っています。マス対象のサービスや製品はライバルが多いことが難点ですね。
この点、超ニッチな分野に特化したスモールビジネスは、商品単価アップと販売数維持を両立できる可能性が高いです。やはりスモールビジネスが一番ですね! ←完全なポジショントーク
少し話しが脱線しましたが、現在展開中のスタートアップでは商品単価を上げる方針を堅持しようと思います。利益度外視の安受注は絶対にしない!
このことを心に刻んで進んでいこうと思います。
★★ 管理人監修の資産形成マニュアル ★★
管理人監修の「勤務医の、勤務医による、勤務医のための資産形成マニュアル」です。高度な医療技術で社会貢献するためには経済的安定が不可欠! という信念のもと、管理人は多くのメンターから指導を受けました。
その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。既に資産運用をしている方でも、勤務医のアドバンテージを生かした新しい考え方が見つかるかもしれません。
PDF版の販売で、30日間の返品保証付きです。当直1回分にも満たない価格なので、本マニュアルの手法を実践すれば、あっという間に元が取れると思います。 尚、医師以外の方のご購入はご遠慮ください。