株式市場でラリーが続いています。私が株式市場に参戦したのは2001年ですが、16年目にして初めて日経225が22000円を超えているのを見ました。


たった1週間で700円も上昇しており、それに伴って私の金融資産も「水ぶくれ」しました。夜診アルバイトの年間手残り所得の約2倍の含み益増加です。


働くのがバカバカしくなるのでは? と思う方も多いでしょうが、私自身は何の感慨もありません。過去16年で同じことが何度もありましたが、年収以上の暴落も経験しているからです。


株式市場のうねりによって所有している金融資産の時価総額は大きく上下しますが、私は基本的に超長期~永久保有目的なので、含み益がいくら増えようが関係ありません。


しかし、今回はひとつの懸案事項があります。それは昨年12月に出資させていただいた任意組合の件です。この任意組合は、新興市場の小型株への短期・順張り投資を戦略としています。



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上記は東証マザーズ指数の10年チャートですが、2016年12月は950ほどでした。それが2017.11.2現在で1132と約19%の上昇です。


一方、任意組合は1口126万円で5口出資加入させていただきましたが、2017.11.2現在で180万円です。約43%の上昇なので、非常にパフォーマンスは良いと判断できます。


実際、「新興市場」「小型株」「短期」「順張り」という投資戦略は、私の投資戦略の真逆なので、絶対に自分では実践しないような投資です。


私の「大型株」「超長期」「逆張り」戦略との補完性が抜群であるため、私的には「嫌な」なタイミングでの出資となりましたが、結果は満足するべきものでした。


ところが、任意組合はパススルー課税であるため、今年の年末時点で譲渡所得を申告する必要があります。実は、私にとって株式譲渡益で納税する行為は10年ぶり以上のことです。


個人的に実践している金融資産投資は超長期逆張り投資なので、底値で拾った大量の銘柄群を保有し続けます。株式譲渡益が一切発生しないため、納税する必要がありませんでした。


一方、任意組合は儲かってはいるものの、結構な金額の納税が必要となります。この点で、中~短期投資はボディーブローのように納税効果でパフォーマンスが下がります。


ベンチマークに比べて素晴らしいパフォーマンスであり、運営者の能力を改めて確認しましたが、勤務医の私が同様の投資手法を実践するのは税効果からも得策ではないと感じました。


やはり、金融資産投資の本職ではない私たちは、時間や労力をかけないコストパフォーマンスの高い投資を心掛けるべきでしょう。





★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



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勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。