一昨日、2017年最後の東京株式市場(大納会)が終了しました。1年を通じて強気な相場展開でした。下がっては上げる相場展開で、日経225は2万円台を固めました。
終わってみれば日経225は+19%で、6年連続の上昇でした。 まったく強い相場です。こんなに力強いと、超長期逆張り投資家の私が参戦できる隙は全くありませんでした。
参考:
日本株への投資は、2014.12.17にウクライナ侵攻でセリングクライマックスとなったロシア株式指数・RTS連動型上投信 (1324)を75円で1000株購入してから一度もありません。
その際には結局1000株しか購入できず、実際に日本株の本格投資を行ったのは、2012.7月の電力株投資まで遡ります。実質的に最近5年間は、日本株に全く投資していません。
今年は世界的な株高でしたが、私のメインポートフォリオであるJ-REIT・電力株が弱含みだったので、日本株は-332万円でした。それでも全体としては、約700万円の含み益増加です。
- 日本株 : -332万円
- 外 貨 : +320万円
- 外国株 : +319万円
- 任意組合: +406万円
- 株式配当: 315万円(税引き後)
株式配当(分配金)まで含めると、上昇相場のおかげで+1000万円になりました。全く投資活動していない割にはまずまずの数字です。
単なる株式相場の上昇の成果に過ぎないので何の感慨も湧きませんが、任意組合の成績の良さは純粋に嬉しかったです。1口あたり126万円 → 207万円と64%も上昇しています。
この投資は金融資産への投資ではなくファンドマネージャー個人の能力に対する投資と位置付けていたからです。週1度レポートが送られてくるのですが、非常に役に立ちます。
このレポートを一読することで、この方の相場感と自分の相場感との差異を検証しています。より深く株式市場に接している方の相場観なので、非常に貴重なレポートです。
2017年の金融資産投資の成果を検証しましたが、やはり、ボラティリティが高くて不安定であるという印象です。金融資産投資を資産形成の中心に据えることはとてもできません。
しかし、超長期逆張り投資を敢行して底値で拾った銘柄がメインの場合には、相当程度の暴落があっても含み損を抱えることはありません。
唯一の問題点は、私のように5年以上購入するチャンスが無くても平然としていられるか否かです。普通は、機会損失しているのではないかという焦燥感との戦いとなります。
この焦燥感に打ち克ってチャンスの窓が開くまで待ち続けることができるのであれば、ほとんど金融資産投資で勝ったも同然です。
iDeCoやNISAでのVTのドルコスト平均法での投資は堅くて負けない投資戦略ですが、所詮60点ぐらいの投資方法です。
大きく勝てないけど負けにくいというのがウリですが、資本主義に対する「賭け」なので、世界経済の成長が止まった場合には、全員が負けるリスクもあります。
考えだしたらキリが無く、何が正解分かりませんね(笑)。やはり不動産投資と比べても、金融資産投資でコンスタントに勝つことは難しいです。
いずれにせよ、ますます混迷を深める東アジアおよび日本社会の中で、何とか生き残っていきたいと思っています。来年も宜しくお願いいたします!
★★ 医師のための金融資産形成術 ★★
資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。
勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。
1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術
①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。
一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。
今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。
築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。