またまた、ジェネリックのネタです。国は、ジェネリックの普及率80%を達成するという目標を2020年9月に設定しています。


お上からの圧力なので、猫も杓子もジェネリック推進の大号令です。確かに医療財政破綻を回避するにはなりふり構わず何でもやる必要があります。


このため、私も総論ではジェネリック賛成です。しかし、自分や自分の家族、および自分の患者さんには極力処方したくないと思っています。我ながら身勝手ですね(笑)


そういいつつも、自分の患者さんに対してもジェネリックを処方せざるを得ないのが現状です。処方しつつも、いつも居心地の悪さを感じています。


先日も、ロキソニンを処方した(つもりの)患者さんが「全然効かないどころか胃が痛い!とねじ込んできました。


何を飲んでました? と訊くと、ロキソ〇リンとおっしゃられます。むむっ、マズイ薬を服用している。。。


あくまで私の個人的な経験ですが、ロキソ〇リンはロキソニンのジェネリックの中でも 最凶 最恐の薬です。


もともと院内採用薬でしたが術後の消化管潰瘍が多発したため、ロキソニンだけ先発品に戻さざるを得なかったといういわくつきの医薬品です。


このようにジェネリックの場合には、患者さんの行った薬局によってトンデモナイ薬を掴まされる可能性があります。


このようなジェネリックによって惹起した有害事象は処方医の責任になるので、本当に怖いです。先発医薬品と同じ効き目で価格の安いお薬とかいう世迷言はもうたくさん。。。


特に鎮痛剤のジェネリックを処方するときには、いつもヒヤヒヤしています。いや~、本当になんとかならないものでしょうか・・・






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一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。









姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。