人生は気苦労が多いです。
これは医師であっても該当します。
医学部に合格するためには、東京大学合格レベル以上の学力が求められるので、必然的に医師は受験界では勝ち組です。端から見て、気苦労とは無縁にみえるかもしれません。
更に言うと、灘や筑波大附属駒場出身者などには、才能だけで難関試験をクリアしてきた人も多いです。しかし、それが通用するのは大学卒業までです。
社会に出てからの成功には、別の種類の才能や努力が必要となるため、全く苦労知らずで人生を全うすることができる人は、ほとんど居ないのが実情です。
さて、年齢を重ねるごとにさまざまな精神的な重圧や挫折を味わうことになります。私も例に漏れず、日々さまざまな重圧にさらされています。
特に事業を回していると、常人では経験しないような強烈なプレッシャーやトラブルに見舞われることが頻回にあります。
私のような「ガラスのハート」しか持ちあわせていない一般人は、このような精神的な重圧をどうやって処理すればよいのでしょうか?
さまざまな書籍を読んで自分なりにいろいろ試してみた結果、効果があると思ったのは下記のように精神的な重圧やトラブルを客観化・階層化する方法です。
- 自分の生命を失う可能性がある
- 家族の生命を失う可能性がある
- 自分や家族の健康を失う可能性がある
- 資産の全てを失う可能性がある
- 資産の50%を失う可能性がある
- 資産の10%を失う可能性がある
- それ以外
上記の①~⑥である場合はかなり深刻ですが、幸いなことに、私はこれらに該当する事件に遭遇したことは数回しかありません。
つまり、日常的に感じている精神的な重圧やトラブルのほとんどは、客観的にみると自分たちの存在を脅かすものではなく、仮に失敗しても大勢に影響することが無いのです。
更に①~⑥に当てはまらない⑦に該当するものも、積極的に最大被害を金銭評価することをお勧めします。もし自分の身に降りかかったら? という例を考えてみました。
- 納期に間に合わずに取引が打ち切りになる → 最大300万円の機会損失
- 建物解体で隣地者のベランダ新設費用を拠出する → 最大30万円の負担
- 投資している会社が倒産する → 投資金額分の損失
- 手術した患者さんの容態が悪化 → 金銭的負担無し(精神的・時間的負担あり)
- 自動車のフロントガラスが割れる → 15万円程度の損失
- 子供が入試で落ちる → 測定不能だが実損はさほど無し
- 職場の人間関係が悪くなる → リタイアしたら自分の時間ができるので実損無し
いずれも、自分や家族の生命を脅かしたり、資産が全て無くなることとは無縁であることが分かります。たしかに精神的には辛いですが、全然致命的ではないのです。
こう考えると、いつも気持ちがスッーと楽になります。考えられる限りで最悪の状況に陥っても、力業で乗り切ることができると。。。
人生は苦労の連続ですが、自分や家族の命が無くなるというケースさえ回避できれば、ほとんどは些細なトラブルに過ぎません。明日からもアグレッシブに生きていこう!
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