大学病院や公的基幹病院で、下っ端として勤務している医師にとっては関係ないかもしれませんが、それ以外の医師にとっては自らの評価を知っておくとは重要です。
この場合の評価とは、人的な評価ではなく稼ぐ力の評価です。経営陣からすると、人格的に難のある医師を除けば、一律に数字で出てくる稼ぐ力で評価する方が楽だからです。
さて、この場合は下記の指標が評価基準となることが多いです。
- 外来: 患者数
- 入院: 売上(医業収入)
本当は、患者数や医業収入ではなく、純粋な利益ベースで評価するべきですが、費用部分は計算するべき要素が多すぎるので、上記の指標で評価する施設が多いのが現状です。
基本的に他人に雇われている立場の人は、自分が貰っている給料以上の収益を組織にもたらす必要があります。この視点では、上記の指標ではなく純利益にこだわるべきです。
しかし、組織内の立場を考慮すると、上記で挙げた評価基準が他の医師(他科の医師)を上回っていなければ話になりません。
このため、最低限やるべきこととして、
- まず自分の属する組織の評価基準を確認
- 評価基準をクリアすることに注力
は押さえておくべきでしょう。理想論を振り回したり、自分の希望を主張するのは、自分に課されたノルマを果たした後であることは論を俟ちません。