先日、サインバルタ関連の講演を拝聴しました。
私はサインバルタ(SNRI)に対してあまり良い感触を持っていません。




しかし、ベテランで経験豊富な先生が、意外な患者層に対してサインバルタを処方している話を拝聴して、少し考え方が変わりました。やはりビックネームの影響は大きい(笑)


ただ、やはり気になるの副作用は下記の2つでしょう。
  1.  自殺企図
  2.  離脱症状


①の自殺企図に関しては、25歳未満には特に注意が必要です。また、精神疾患で抗精神病薬を服用中の患者さんにも注意が必要です。


②の離脱症状は、めまい・ふるえ・発汗などがあります。効果があったのはいいのですが、患者さんの自己判断で服薬を中止したために離脱症状を併発したことがあったそうです。


患者さんの自己判断はこわいですね。しかし、このことはしっかり患者さんに言っておくべきだと感じました。何といっても患者さんの自己判断は非常にありそうな話ですから。






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