先日の外来で、またまた石灰沈着性腱炎の患者さんに遭遇しました!
今回は手関節掌側の豆状骨部です。FCU停止部の石灰沈着性腱炎ですね
こんな感じで豆状骨の掌側に石灰沈着を認めます。手関節掌尺側を中心にパンパンに腫れていました。しかも、今回は発赤も著明で、一見すると蜂窩織炎です。
石灰沈着性腱炎は、本当に全身のいたるところに発生します。私が今まで経験した石灰沈着性腱炎は、下記のごとくです。
- 石灰沈着性頚長筋腱炎
- 石灰沈着性中殿筋腱炎
- 石灰沈着性大転子滑液包炎
- 石灰沈着性尺側手根屈筋腱炎(上腕骨内上顆)
- 石灰沈着性尺側手根屈筋腱炎(手関節豆状骨)その1
- 石灰沈着性長母趾伸筋腱炎
- 手根管内の石灰沈着性腱炎
- 石灰沈着性アキレス腱炎
- 石灰沈着性長母指外転筋腱炎
- 石灰沈着性母指屈筋腱炎
- 石灰沈着性尺側手根屈筋腱炎(手関節豆状骨)その2(今回)
私の勤務しているような中規模病院でも頻回(今回は2週毎!)に発生するぐらいなので、やはり石灰沈着性腱炎は非常にメジャーな疾患なのかなと感じています。
★★★ 管理人 お勧めの医学書 ★★★
初学者が関節リウマチの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です
10箇所近く病院を周り、腱が石灰化しており、切除の手術は難しいとのことで衝撃波での治療をしています。
また、2箇所の病院では豆状骨を取れば大丈夫との診断を受けました。記事の患者さんは注射のみで完治したのでしょうか?