週刊ダイヤモンド 2018年 7/28 号に興味深い記事がありました。
ヒトの知能は低下しつつある? 遺伝要素より環境因子が関係 です。




大脳を獲得することで独自の進化を遂げてきた人類。従来の仮説では、進化の歩みはとどまらず、人類の知能指数 (IQ)は20世紀の間も着実に上昇したといわれている。


この現象は世界35カ国の知能検査データを解析し、「人類の知能指数は、上昇し続ける」と結論したニュージーランド・オタゴ大学の J.フリン教授にちなみ、「フリン効果」と呼ばれている。


しかし先日、従来の仮説とは全く逆の現象を示す研究結果が、米国科学アカデミーの機関誌「PANS」に報告された。


「ノルウェーの研究チームによると、20世紀後半からノルウェー人 男性のIQが徐々に低下しているというのだ。


同研究は、1970~2009年に徴兵検査で知能テストを受けた73万人のノルウェー人男性のIQスコアを比較したもの。生年は62~91年に相当する。


解析の結果、62~75年生まれの対象者では、フリン効果が認められたが、75年を境に1世代あたり平均7ポイント、IQスコアが低下していた。


つまり「負」のフリン効果が認められたというのだ。 同研究では、同一家族、血縁内 のIQ比較も行っている。その結果、父子、兄弟間でも「負のフリン効果」が認められた。


つまり、父より息子の、兄より弟のIQスコアが低下していたのである。 研究者は「嫌な言い方だが、知能指数の低い人が子沢山なのではない。家族内で負の効果が見られ ることから、環境要因が関係していると思われる」としている。


「実は、フリン効果が否定されるのはこれが初めてではない。英国やデンマーク、フランス、オランダなど欧州各国からも同様の事実が報告されている。


それらを総合すると「負」に働く環境要因には、教育制度の変化や読書量の減少に加え、インターネット三昧の生活があるという。


便利が高じて情報処理や判断の必要が減り「自ら考えること」を放棄した結果、なのかもしれない。 さて、夏休みだ。難しい本を一緒に読み、親子で議論するのはどうだろうか。お父さんの認知症予防と子供の知育で一石二鳥である。





やや強引な結論付けではありますが、時代が下がるにつれて知能が低下しているという研究結果には厳粛に対応するべきだと思います。


やはり、インターネット三昧の生活では、考えることを忘れてしまって知能が低下してしまうのか・・・。


しかし、よく考えてみると、このロジックは少しおかしいのではないかと思います。何故なら、昔の情報収集の手段は新聞やテレビでしたが、これらの方がよほど受動的だからです。


テレビをみながら思考をめぐらすなどありえないですし、新聞だって訳の分からない社説でおかしな思想を押し付けられます。


そう考えると、今の方が能動的に情報にアクセスしようとする気持ちが強いのではないでしょうか?


今回の研究対象は n が大きく、それなりに信頼性が高いと思います。しかし、知能が低下しているという事実はあるものの、その原因に関してはもう少し考察が必要なようです。






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