先日、出身大学の同門会に出席してきました。
同門会では、大学スタッフによる講演が行われました。


その中で、骨粗鬆症に関するものがあったのでご紹介します。ビスホスホネート製剤は、その作用機序から骨折の治癒過程を阻害する可能性が危惧されます。


しかし、いくつかのシステマティックレビューから、ビスホスホネート製剤は骨節治癒過程に影響を与えないことが示されました。


  • Osteoporos Int 2015; 26: 431-441
  • Osteoporos Int. 2016 Jul;27(7):2197-2206.


今までもなんとなくこの手の話を聞いたことがあったのですが、やはり大学のスタッフから直接講演されると説得力が増します。


私は大腿骨近位部骨折後の患者さんには手術後3ヶ月してからビスホスホネート製剤を開始していました。しかし、これからは骨折後早期から投与開始しようと思います。





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