先日、ブログで不顕性の大腿骨頚部骨折のお話をしました。
この話題について、トチオ先生から下記のようなコメントをいただきました。
CTのaxial像で見て関節包内血腫があれば判断できますが、なかなか難しいですね。
むむっ、CTは coronal image しか見ていなかった・・・。 あらためて axial image を確認すると、たしかに関節内血種をうかがわせる所見がありました!
今回は患側しか撮像していませんが、両側を撮像した方が比較できて更に良いかもしれません。MRI を撮像すると一発ですが、枠の問題で早期に撮像するのは難しいことが多いです。
この問題を解決する方法として、両側のCTを検討しても良いのかもしれませんね。トチオ先生、ありがとうございました!
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豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です
職業柄axial像を他の整形外科医よりはしっかり見ているつもりですけど、頸部骨折に関しては骨ばかりに目が行って、軟部組織に意識がいっていませんでした。まさに木を見て森を見ずの典型ですね。これは教科書に記載しても良いレベル!