本日は即位の礼ですが、私はベトナムのハノイでダラダラ過ごしています。目的は特になく、毎日街歩きと生春巻き三昧です。


日本国内は10連休ともなると何処に行っても大混雑しそうなので、今年はゴールデンウィークの影響のない海外で過ごすことにしたのです。


さてベトナムは何度か訪れたことがある国です。前回訪れた時は食中毒になって救急車で病院に運ばれたという苦い記憶があります。


このため、しばらくにベトナムは避けていたのですが、もう 10年近く前のことになったので、そろそろいいかなということで渡航することにしました。


当時からベトナムは経済発展が著しかったのですが、今回は驚くような変化がありました。そのひとつが配車アプリの Grabの浸透です。


Grabは米国の Uberのようにドライバーと消費者を結びつけるアプリです。世界的には Uberが有名ですが、東南アジアでは Grabが寡占しています。


日本では配車アプリはほぼ存在しないので、私にとっては初めての経験ということになりました。私の周囲にはリタイアした人がゴロゴロおり、頻回に海外へ遊びに行っています。


そんな彼らから Grabを利用する際のポイントを事前にヒアリングしました。まず Grabは日本でダウンロードしておくことが望ましいです。


しかし、実際に空港からホテルに行くにためにはそれだけでは十分ではありません。電話番号付きの SIMカードを事前に購入しておく必要があります。


Grabを利用するためには単なるデータ通信用の SIMカードではダメで、電話機能付きの SIMカードが必要なのです。


Amazonで1ヶ月10 GB の電話機能付き SIMカードを500円ほどで入手できます。この SIMカードを空港に到着してすぐに挿入すると、その場でデータ通信が可能となります。


そして入国しておもむろに Grabを立ち上げてマッチングすると、あっという間にドライバーが見つかりました。


ドライバーを見つけるの 2~3分かかりましたが、目的地は既に入力しており、また事前に料金も決まっているため、何のストレスもなくホテルまで直行しました。


だいたい、海外旅行の一番最初にやってくる関門は空港からホテルまでの交通なのですが、事前予約無しでストレスフリーにクリアできたのは驚異的なことです。しかも安い!


配車アプリの威力をまざまざと見せつけられて、世界を変えるというのはこういうことなのかということを実感しました。


スタートアップの起業家が世界を変えたいということはよく耳にしますが、実際のところ綺麗ごとかも?と感じることが多く、あまり実感することはできませんでした。


しかし、Grabのサービスを利用してみて、この言葉が実感できました。やっぱりスタートアップってすごいものですね。


このように便利なアプリが日本では利用できないのが非常に残念です。主要国はもちろんですがそれ以外の中進国や発展途上国にも配車アプリは普及しています。


この点では日本は相当に遅れてると言わざるを得ません。世界には Uberや滴滴出行をはじめとする配車アプリが覇を競っています。


市場規模から考えると日本にもそのようなサービスが立ち上がってしかるべきだったのですが、規制の壁が高すぎて新しい産業が勃興しなかったのは非常に残念なことです。


早く日本にも配車アプリが使える日が来るといいなと思いました。さてここまで Grabを賞賛することばかり書いていましたが、実際の現場ではいいことばかりではないようです。


サービスや価格で圧倒的に優位にある Grabが既存のタクシー会社を駆逐しつつあります。今では地元の一般人もタクシーを避けるようになり、多くの人が Grabに流れています。


こうなってくると生活に困窮したタクシーの質がさらに悪くなるという悪循環を起こしています。Grabの普及は、既存のタクシー業界の破壊という大きな副作用を起こしています。


そして、Grabを利用するためにはそれなりの ITスキルが必要とされるので、それを享受できない高齢者や貧困者は先進的なサービスから取り残されます。


そして、どんどん悪化していく既成のサービスを利用せざるを得ないと言う大きな負の側面があります。


時代の流れに乗れている人はどんどん暮らしやすい生活になりますが、旧産業に属する人や時代の進歩についていけない人は生活が苦しくなるという難しい問題もあるようです。


こういう世界を垣間見ると、私も現在の社会の進歩に取り残されないようにしなければいけないと感じました。






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