先日、東洋経済オンラインで興味深い記事を拝読しました。今が歴史的な円安水準だと知っていましたか実質実効為替レートで見てみよう です。
2019.8.12午前8時現在で105.63円/USDと対ドルでは円高が進んでいます。日本の長期的衰退を信じている投資家界隈では「久しぶりの円高到来!」とはしゃいでいる人もいます。
しかし、本当は円高ではないのかもしれません。上記記事によると経済評論家が円高や円安を語る際にはドル円の名目為替レートではなく実質実効為替レートの推移をみるそうです。
(東洋経済オンラインより転載)
実質実効為替レートとは、インフレ率とドル円だけでなく他通貨との関係も加味したレートです。実質実効為替レートは名目レートとは反対に数値が低いほど円安となります。
上記が過去40年間の実質実効為替レートの推移で、左の縦軸は円ドルレート、右の縦軸は実質実効為替レートです。実質実効為替レートは数値が低いほど円安となります。
1990~2000年にかけて実質実効レートは名目為替レートとほぼ同じ動きをしていました。しかし、プラザ合意以前と2000年代初頭にデフレが本格化してからは乖離しています。
プラザ合意以前は円ドルに比べて実質実効レートは円高、逆にデフレ経済が本格化して以降はどんどん円安に向かっています。普段私たちが目にする風景と全く違いますね。
現状では、1980年代前半よりも円安になっていることが分かります。過去40年で最も円安水準なのです。このチャートをみると、現在の訪日観光客激増の状況が腑に落ちます。
円ドルばかりみていると円高なのですが、ここまで日本が「爆買い」されている状況が説明つきません。やはり、ドル以外の国からみると、確実に円安が進行しているようです。
このような為替に対する誤解が生じる原因は、米国ドルの長期的な減価スピードが円よりも速いことが挙げられます。すごいスピードで米国ドルが減価しているのです。
このチャートをみていると、米国ドルベースで資産を持つことへの疑問を感じます。株価や不動産はドルベースでは上昇していますが、それはドル減価の裏返しかもしれないのです。
日本円が本当の意味で円高だった1995年に海外旅行しましたが、たしかに当時の日本円の使い勝手は非常に良かった記憶があります。今とは全く異なる感覚です。
今回の記事から、
- 現在の肌感覚(円安)は正しい
- 少なくとも米国ドルを超長期で所有するのは得策ではない
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