新型コロナウイルス肺炎の罹患者数が国内で増加しています。私個人的な感想では、日本は中国に最も近い Economic Giantなので感染が蔓延しない方がおかしいと思います。
ただ、今回の新型コロナウイルス肺炎をめぐる報道のあり方で、これまでの私の中でのメディアに対する priorityがかなり変化しました。もともとはこちらに準ずるものでした。
ところが 2月になって、これまで Quality paperもしくは journalとみなしていたメディアで「えっ?」と思う記事が量産されるようになりました。代表例は下記のごとくです。
まず①ですが、すでにご存知の方も多いのではないでしょうか。岩田先生は、ケアネットTVで感染症の講義をされており、著書も多いため著名人です。
しかし、国内を代表する感染症の大御所というよりは、感染症を分かりやすく一般の医師に伝える役目を担っている方と理解しています。
そして、ダイヤモンド・プリンセス号に1日乗船しただけの極めて断片的な見聞にもかかわらず、厚労省の対策を批判する自論を公開しました。
いくら岩田先生が感染症の専門家と言っても、国際法に関する情報や感染症・疫学の専門家集団を抱える厚労省とは、判断基準の精度において比較の対象になりません。
本来ならスルーするレベルのニュースにもかかわらず、ダイヤモンド社を皮切りに、各新聞社まで岩田先生のニュースを取り上げる始末です。
このような「単なる個人の見解」を正論として大々的に取り上げたために、BBCや CNNにまで拡散する事態になりました。国辱モノの状況を自らつくり上げてしまいました。
朝日新聞が従軍慰安婦の捏造記事で、日本を不当に貶めて国家間の火種をつくりましたが、これと同じような事態にならないことを祈るばかりです...。
②に関しては、トンデモ記事なことは容易に想像できますが、キャッチーなタイトルからはすでに米国では新型コロナウイルス肺炎がとんでもなく蔓延していることを想起させます。
本来なら週刊ポストなどの大衆誌レベルのゴシップ記事にもかかわらず、プレジデントオンラインに掲載されたことには本当に驚きました。
これらの記事を目にして、本来ならメディアをリードするべき学会の発信力が弱すぎることが原因ではないかと感じました。関係学会にはもっとがんばってほしいものです...。
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