先日、12歳の小学生男児が投球後の肘関節内側痛で初診しました。単純X線像を確認すると、上腕骨内側上顆下端の末梢側に骨片(?)を確認できます。


ご存知のように、この所見が裂離骨片なのか骨化障害なのかは議論のあるところです。私自身の理解が不足していたので、思い切って文献を渉猟してみました。


その中で、得心いった文献があったのでご紹介させていただきます。鶴田整形外科の峯博子先生による成長期野球競技者における上腕骨内側上顆下端裂離の病態です。


この研究では、高分解能MRIを用いて、軟骨膜の破断や偏位の有無、および前斜走靭帯(AOL)の信号変化の有無を、健側と比較しています。


結論は、全例(18例)において、軟骨膜損傷およびAOLの信号変化を認めました。つまり、上腕骨内側上顆下端の分離・分節は骨化障害ではなく、AOLを介した裂離骨折なのです。


これまでも現病歴や画像所見の印象から、外固定を用いて新鮮骨折に準じて治療していました。裂離骨片と思われる部分の骨癒合を目指す治療方針です。


ただし、この所見が骨化障害か裂離骨片かは不明だったため、100%の自信を持っていたわけではありません。今回の研究を拝読して霧が晴れた気がしました。







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