先日、くらげ整形外科の山崎先生による、ばね指の保存治療である A1 pulleyのストレッチをご紹介しました。あれ以来、ばね指患者さん来ないかな~と思っていたら来ました!


どれどれと診察すると、環指のスナッピングでした。さっそく、下の図のように、MP・PIP関節最大屈曲、DIP関節伸展位で罹患指と手掌で今日の治療薬(笑)を挟みます。



22 - コピー



この状態で今日の治療薬30秒ほど握ってもらいました。本を握ることで屈筋腱が収縮して、A1 pulley内腔が増大することになるんですよ~と患者さんに説明します。


ストレッチ後に患者さんが環指を動かすと、なんとクリックが軽快しているではありませんか! 自覚症状としては少し残存しているようですが、傍からみると消失しています。


この「A1 pulleyのストレッチ効果」は、かなり速効性があるようです。もちろん、すぐに元に戻るのでしょうが、1ヵ月継続すると治療効果が出てくる気がしました。


ブロックを30秒握るストレッチを 1日10回以上実施することで、治療開始後1~2ヵ月で効果が得られるそうです。忙しい患者さんだったので腱鞘内注射も施行しました。


こちらはもちろん、広島大学の四宮先生の論文に準じて、A1 pulley部の皮下に適当に注射しました。たかがばね指ですが、完全にマイブームになっています(笑)。






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