先日、小学生の橈尺骨遠位骨端離開の手術を施行しました。橈骨側のみS-H type 2だったので、橈骨に関してはそれなりの解剖学的整復が必要となります。
極度の不安定性があったので、クロスピニングだけでは難しそうです。しかし、掌側プレートを小学生に施行するのは憚れるのでかなり悩みました。
餅は餅屋ということで、大学の手の外科の先生や、元上司の手の外科の先生に相談したところ、たくさんの有益なアドバイスをいただきました。
そのアドバイスの中で創外固定があったので、ありがたく採用することにしました。ただし、AO小創外固定を施行するのは 15年ぶりです。
ロッキングの掌側プレートが普及して以来、AO小創外固定は過去の遺物だと思っていましたが、このような症例ではまだまだ有用であることを学びました。

術後の単純X線像はこんな感じなのですが、やはり解剖学的な整復位を獲得するのが難しかったです。オープンにすればあっという間なのでしょうが、経皮的には難度が高いです。
ただ、AO小創外固定器の設置自体は全く問題なく施行できました。その理由は、15年前の手術記録に手術のピットフォールを詳細に記載していたからです。
ケアネットでも述べたように、クラウドでデータ管理しているといつでも取り出すことができて非常に便利です。私はアタマが悪いので外部記憶をふんだんに利用しています。
ロッキングの掌側プレートが普及して以来、AO小創外固定は過去の遺物だと思っていましたが、このような症例ではまだまだ有用であることを学びました。

術後の単純X線像はこんな感じなのですが、やはり解剖学的な整復位を獲得するのが難しかったです。オープンにすればあっという間なのでしょうが、経皮的には難度が高いです。
ただ、AO小創外固定器の設置自体は全く問題なく施行できました。その理由は、15年前の手術記録に手術のピットフォールを詳細に記載していたからです。
ケアネットでも述べたように、クラウドでデータ管理しているといつでも取り出すことができて非常に便利です。私はアタマが悪いので外部記憶をふんだんに利用しています。
★★ 管理人お勧めの医学書 ★★
広島大学名誉教授の津下先生による、手の外科における必須の医学書です。特に、「私の手の外科」は津下先生直筆のイラストが豊富で、非常に分かりやすく実践的な医学書です。