新型コロナウイルス感染症関連で興味深いニュースがありました。塩野義、新型コロナ検査キット販売で協議 です。
塩野義製薬は17日、中国企業が開発した新型コロナウイルスの検査キットについて、国内での独占販売契約取得に向け協議を始めたと発表した。一滴の血液と希釈液をキットに垂らすと10分で感染の有無がわかる。9割以上の精度で、中国当局からはこのほど承認を得たという。塩野義は契約締結後に研究用として販売し、国や自治体への寄付も検討する。
開発した新型コロナウイルスの検査キット 開発したヴァゼム・バイオテック(江蘇省南京市)からキットを輸入するマイクロブラッドサイエンス(東京・千代田)と業務提携に向けた協議を始めた。キットはウイルスの感染初期に体内で作られる抗体などを測定する。感染の確定診断には使えないが、PCR検査の前のスクリーニングや患者が免疫を獲得したかどうかなどに活用できるという。
これは朗報のように見えて微妙な問題をはらんでいると思います。治療法のある疾患であれば手放しで朗報ですが、治療法が無い状況では無用な混乱を招くだけかもしれません。
イタリアや韓国の状況をみると、国民を満足させるだけの無節操な検査は医療崩壊に直結します。医療は有限であるという前提からは、症状がある人のみ検査が妥当でしょう。
こういう人が騒いでいるだけでなら、ほとんどの人は相手にしないでしょうが、実際に大規模に検査が普及すると一気に医療崩壊へと突き進む可能性があります。
仮に新型コロナウイルス感染症検査が普及しても、節度ある態度で国の宝である医療体制を守っていきたいものです。