FRBがなりふり構わない行動に出ています。日経でも報道されたように、FRBが低格付け債(ジャンク債)購入を開始したのです。



FRBは9日朝、総額2兆3千億ドル(約250兆円)の緊急資金供給を決めた。大企業の社債を7500億ドル買い取るほか、中小企業には6千億ドルの資金を融通する。米企業が持つ現預金(1兆3千億ドル、2019年末)を上回る規模だ。新型コロナウイルスの感染拡大は予断を許さないが、企業の資金繰り不安は当面収まりそうだ。



もう無茶苦茶です。私のような泡沫投資家が購入するのさえ勇気が要るジャンク債(※ ETF経由)を、米国の中央銀行が購入するのですから天地がひっくり返ったようなものです。


今回の措置に先立ち、3月25日にはトランプ米政権と与野党が、新型コロナウイルス対策として2兆ドル(約220兆円)規模の景気刺激策で最終合意しています。


このような天文学的金額を投入しなければいけないほど状況が悪化していることに寒気を覚えました。そして一連の流れは、米国まで point of no returnを越えたことを意味します。


どう控えめに見ても「ヘリコプターマネー」です。あれだけ日本の金融緩和を揶揄していた米国が、自ら率先してヘリマネを実行に移しました。


そして、米国だけではなく、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの中央銀行も自国国債を買い取る量的緩和を開始しました。


中央銀行による国債引き受けが地滑り式に世界中に広がっています。欧米の没落なのか資本主義の終焉なのか分かりませんが、10年後は今と異なる世界となることは必至でしょう。


おそらく、新型コロナウイルス感染症がある程度制御できる目途がつけば、株価は史上最高値を目指して暴騰するでしょう。もちろん私もこの流れには乗るつもりです。


しかし、資本主義の枠組みが維持できるとは到底思えないほど歪な状態なので、そのまま逃げ切れるとは全く思っていません。


これまで20年間にもわたって Buy & Holdを投資戦略の要にしてきましたが、次回に発生するであろうバブルを引き際としなければいけないと感じています。


ただし、次回のバブルが崩壊した後にはどのような世界が広がっているかを予想するのは難しいです。おそらく既存の経済の枠組みは完全に破壊されるでしょう。


国破れて山河在りと言いますが、人類が存続するとすれば自然だけではなく何らかの経済主体は存続するはずです。そしておそらく不動産や優良企業は生き残るでしょう。


そのような不動産や優良企業を底値で拾うことを目標にしたいと思います。しかし、バブル崩壊時を乗り切ることが最も難しいはずです。


次回のバブルはソブリンリスクが顕在化することが予想されるので、いわゆる安全資産が無いことが予想されます。では何に資金を逃避すればよいのでしょうか?


今年の3月前半に発生した一連の現象が参考になるかもしれません。今回は極めて珍しい状況が観察されました。安全資産と思われていた米国債や金まで投げ売りされたのです。


そして、資金の向かった先は米国ドルです。株式は言うに及ばず、平時には安全資産と思われていた米国債・金・日本円・スイスフランから米国ドルに資金が集中しました。


ほんの数日間のことでしたが、この現象は決して忘れてはいけないと思います。極度の危機的状況に陥った際には、「究極の流動性」を求めて米国ドルに資金が集中します


ラストフロンティアは、米国債・金・日本円ではなく米国ドルだったのです。次回のバブル崩壊は米国発である可能性が高いですが、それでも米国ドルが最終兵器と予想しています。


素人的な考えですが、次回のバブル極期に米国ドルにスイッチして、資本主義の崩壊に備えるという壮大(?)な計画を検討しようと思います。実行は困難を極めるでしょうが...






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