原油先物がエライことになりました。4月20日のNYMEXで史上初めて価格がマイナスとなったのです。4月21日の朝に前日のNY市場を確認すると驚愕の数字が表示されています。


マジですか?!当日は仕事が休みだったので、そわそわしながら東京市場のオープンを待ちました。しかし、原油ETFは8%下落程度に収まっています。なんだ、つまらないな...


まぁ、ちょうど休みだったので、いっちょスロット感覚で「投機」してみるかと、原油ETFの代表であるWTI原油価格連動型上場投信(1671)を 860円で3500株購入しました。


10%のリバウンドをとるだけでも、30万円のサヤを抜ける計算です。休日の小遣い稼ぎにもってこいだなと気軽にエントリーしたのが地獄の始まりでした。


22日に巨大なコンタンゴが発生していることを問題視されてストップ安になりました。翌23日もストップ安です。損切りしたくても売買が成立しない状況で24日を迎えました。


22日のストップ安をみて、1671は 5月限のみで運用しているのでは???と恐怖感にかられました。いや、そもそもそんなことも調べずに原油ETFで「投機」するなですね...。


もし 5月限をメインにしているのであれば、価値がゼロになるので上場廃止は必至です。うう、、、ちょっとした出来心で 300万円パーか...


1671を運用しているシンプレクス社のHPを覗くと、4月20日時点で1671は6、7月の期先月限のみを保有していたようです。少し安心しました。


私はてっきりを 5月限のみで運用していると思っていました。ETFはインデックスが多いので機械的な運用だと思い込んでいましたが、かなり機動的に運用がなされているようです。


ちなみにですが、1671の日々の開示情報はこちらで確認できます。4月24日時点では、初めて乖離率がマイナスになったようです。


今回の手痛い失敗を受けて、原油ETFの勉強をしましたが、通常のインデックスETFとは似て非なるモノでした...。こんなことも知らずに「投機」したとは恥ずかしい限りです。


しかし、実は原油ETF「投機」は4月21日の1671だけではありません。懲りずに、4月23日に NOMURA原油インデックス連動型上場投信(1699)を73円で 30000株購入しました。


こちらの野村原油の方は、割とドンピシャのタイミング(?)のようで4月24日時点では小反発しています。1671の24日終値は567円なので、約102万円のマイナスです。


このように普段慣れない「投機」をしたところ、手痛いしっぺ返しを食らいました。やはり、金融資産投資の才能が無い人間が投機に手を出してはいけないようです。


今回の教訓は下記のごとくです。
  • 投資対象は熟知してから「投機」するべき
  • インデックス以外のETFは先物の仕組で大きな損失を被る可能性がある
  • 先物の仕組みは投資家にマイナス方向に働くことが多く、ETFでも回避不可能


コロナショックでもなかなかの投資成果を得た(?)ので慢心していましたが、やはり投資はコワイものです。非才な身では、安易な「投機」を厳に慎むべきなのでしょう...。







★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。