勤務先の病院にオンライン診療の提案をしてみました。
例に漏れず、外来患者が激減して非常にヒマなことが理由です。


ピンチはチャンス!ということで、オンライン診療導入の後押しをされたとの認識です。客観的に考えて、単なる勤務医が経営陣に自ら提案するのは馬鹿げているかもしれません。


最近では勤務先給与は手取りの 10%台まで低下しましたが、2008年のリーマンショックでは安定的な給与のおかげで買い向かうことができ、経済的自由達成の原動力になりました。


このため、勤務先には感謝しています。苦境時には恩返ししなければですね。さて、自院でシステム構築することも検討したのですが、結論的には curon導入が最もスマートでした。


curonを御存知の方は多いと思いますが、最も大きなメリットは導入費無料+医療機関側のランニングコストが激安であることです。


医療機関側の手数料は診療費の 4%に過ぎません。クレジットカード決済費用が3.24%なので、curonの取り分は 0.76%にしか過ぎません。ほとんど利益が出ていない状況でしょう。


現在はVCからの資金で顧客拡大しているのでしょうが、ユーザー側で乗らない手はありません。少なくとも clinicsを選択するメリットは無いと言えます。


さて、curon導入は驚くほど簡単で、医療機関の銀行口座を登録するだけです。外来時間枠設定もオンラインですぐにできるので、院内体制を整備すれば明日にでも開始できます。


ただし、
オンライン診療は通常の 2/3程度しか医業収入が無いため、既存患者に周知するとカニバリゼーションを起こします。したがって、外部の新規患者集患が重要です。


curonや clinicsのようなプラットファーマーの力は現時点では弱く、集患する能力はほぼ無いと言ってよいでしょう。このため、集患は自院で行う必要があります。


おそらく、オンライン診療ではテナントリテンションが容易であるため、いったん見込み患者を囲い込むと先行者利益を獲得できそうです。


このためには、他院が本格参入する前にそれなりの広告費を投下して集患し尽くすことが経営的には望ましいと思われます。どの程度の金額をつっこむかは経営判断ですね。






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