コロナ後の新常態の第2弾です。
今回は株式投資ではなくビジネスについて考察してみました。
今回のコロナ禍では人との接触を避けるために、在宅ワーク(テレワーク)が推進されています。また、保守的と言われる医療業界までオンライン診療の波が押し寄せてきています。
コロナ禍は現在進行形の大問題なので、この大きな社会変化は継続する可能性が高いと感じる人も多いことでしょう。
私の事業会社のひとつは、2016年創業の完全リモートワーク(テレワーク)で動いています。創業からリモートでのオペレーションを柱にしていたため年季の入り方が違います。
会社のシステムの 95%程度をリモートワーク仕様にしているのですが、100%のリモートワーク化には否定的です。それは「考える」部分でのエッジが利きにくからです。
Slack、オンラインストレージ、メールなどの各種ツールによって、バックオフィス業務のほとんどはリモートワークが可能です。
対顧客用の固定電話も、Skype番号+電話代行サービスで格安に賄えます。まだまだ電話をかけてくる顧客は多いですが、電話回線・事務所・オペレーターを雇う必要もありません。
ここまでできれば 100%リモートワークで OKじゃないのか?と思うかもしれませんが、なかなかそういうわけにはいきません。理由は下記のごとくです。
- リモートワークに対応できる人材は多くない
- 真のブレインストーミングの成果は対面でしか生まれない
1. リモートワークに対応できる人材は多くない
厳しいようですが、率直に言うと優秀な人しかリモートワークに対応できません。弊社は医師以外に 4名のスタッフがいますが、過去には10名ちかくの人が入れ替わりました。
おそらく通常の職場であれば残ることができたのでしょうが、100%リモートワークだと着いてこれないのです。人間関係のしがらみが無い代わりに、常に結果が求められます。
しかも、その結果はガラス張りで皆に分かってしまうので、優秀でない人は居心地が悪くなってしまいます。
あと、リモートワークは在宅なのでラクと思われがちですが、人間の集中力はそれほど長く持たないので、実質的に4~5時間集中して働くと疲れ果ててボロボロになります(苦笑)。
労働基準法上は1日の労働時間は8時間に設定されています。しかし、ご幣を恐れずに言うと、テキトーに流している時間が無ければ、到底8時間も働ききることはできません。
リモートワークの実際は過酷(?)なので、「在宅で仕事できてラッキー」とか言っている人は実際にはたいした仕事をしておらず、リモート専業の現場では通用しない人材です。
2. 真のブレインストーミングの成果は対面でしか生まれない
ブレインストーミングですが、ビジネスが成長するためには不可欠です。そして残念ながら ZOOM等のツールを用いても、真に価値のあるアイデアは思い浮かびません。
やはり、リアルに対面で接しあわない限りは革新的なアイデアは生まれないと言ってよいでしょう。ZOOMやクラウドシステムは既存ビジネスを回すだけのツールに過ぎないのです。
世間ではテレワークがもてはやされており各企業が導入に動いていますが、所詮はバックオフィスの効率化に過ぎません。
既存ビジネスを安価に回していくツールとしては優秀ですが、これだけではビジネスの進化は見込めません。テレワーク促進はビジネスにとっては後ろ向きな行為に過ぎないのです。
一方、コスト以外で唯一(?)リモートワークが効力を発揮するのは優秀な人材確保の手段としてです。卑近な例では、弊社のスタッフは皆きわめて優秀です。
普通であれば、絶対に仲間になってくれないようなレベルの人たちが、リモートワーク可能なことがきっかけで会社を盛り上げてくれています。
国内最高峰大学出身者、パリ在住の人、医療専門職、金融機関経験者など極めて質の高いメンバーですが、リモートワークでなければ不可能だったでしょう。
コロナ後の新常態は確実に到来すると思いますが、現在世間で考えられているようなものではない可能性が高いと思います。
新しいビジネスを始める環境として良いかは分かりませんが、表面的なツールに惑わされることなく、ビジネスの本質を見極めながらソロリと進めていくのが吉だと思われます。
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