先日、Monthly Orthopaedics Vol.33(4) をパラパラ眺めていました。手根管症候群の治療トピックスという特集でした。古くて新しい疾患ですね。
札幌医科大学の射場浩介先生の「手根管症候群の病態と結合組織の繊維化」を興味深く拝読しました。恥ずかしながら、私は手根管症候群の病態を勘違いしていたようです。
周知のように手根管症候群は、手根管内圧の上昇が発症原因と考えられていますが、その病態のひとつとして、結合組織の繊維化が関与しているそうです。
私は、手指屈筋腱群の滑膜炎が原因となって、手根管内圧が上昇して発症すると考えていました。単純化すると、ばね指の手根管版ですね。
ところが、今回の射場先生の論文を拝読してその考えが間違っていることに気付きました。手根管症候群は単純な滑膜炎ではなく、炎症の結果として神経周囲結合織が瘢痕化します。
この神経周囲結合織の瘢痕化が手根管内圧の上昇の原因になるとのことでした。そうであれば、手根管症候群は不可逆的な病態のことが多いことになります。
う~ん、私は手根管症候群を少し甘くみていたようです。もちろん、過負荷による一過性の手根管症候群もありますが、一般的には進行性のようです。
これからは、手根管症候群=滑膜炎ではなく、手根管症候群=神経周囲結合織の瘢痕化と考えて治療していこうと思います。
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