新型コロナウイルス感染症関連で興味深いニュースがありました。AFP通信によるブラジル北西部の都市、「集団免疫」獲得か です。


ブラジル北西部アマゾナス(Amazonas)州の州都マナウス(Manaus)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、非常に多くの住民がウイルスに感染したとみられている。それにより同都市の住民が「集団免疫」を獲得したとする予備的研究が、このほど発表された。


査読前の医学論文を掲載しているウェブサイト「medRxiv」に掲載された研究は、数学的モデルを用い、感染データを分析した。それによると、猛烈な威力と速さで感染が拡大したマナウスでは、人口の66%が新型コロナウイルスに対する抗体を持つと推定される。



ニュースが本当だとすると、世界で初めて集団免疫を獲得したエリアが発生したことになります。AFP通信では、人口220万人のマナウスでは 2462人が死亡したと報じています。


人口10万人当たりの死者数は100.7人となり、もしマナウスが国であれば世界で2番目に高い死亡率となるそうです。


専門家は「自然な感染による集団免疫は戦略ではない。それは政府が感染の急拡大の抑制に失敗したという証しで、その代償として多くの命が失われている」と警告しています。


しかし、私はこの記事を読んで、
人口に対する死亡率は 0.1%に過ぎないのかという感想を抱きました。世界で最も死亡率の高いエリアでこの数字です。


おそらく、日本をはじめとする西太平洋諸国では、さらに低い数字になるのでしょう。現毒性の新型コロナウイルス感染症に対しては、少し過剰反応だったのかもしれません...。






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