先日、株式投資にかんしてナルホド...と唸らされる記事に遭遇しました。東洋経済オンラインのなぜ損を避けたい人ほど大損してしまうのか です。


経済学の分野では行動ファイナンスが注目されていますが、人間の行動は本質的に「損失回避的であるといわれているそうです。


例えば株を買ってその後上がったとします。上がればうれしいのは当然です。ところがそのとき、心の中に2つの矛盾する気持ちが生まれるのです。1つは「まだ上がるかもしれない」という期待感、もう1つは「今売っておかないと下がるかもしれない」という不安感です。「損失回避性」の強い人の場合、後者の気持ちが強くなりますので、わずかな利ザヤでも利益確定をしたくなります。

逆に、下がった場合はどうでしょう。投資した企業の業績が悪化したりして下がる場合は早く見切りをつけて売ったほうがいいことが多いのですが、損を確定するのが嫌で、そのまま持ち続けます。さらに下落が続いても我慢を続けることになりますが、下落の最終局面では、いわゆるセリングクライマックスが起きて下げ幅が拡大します。そうなると心理的にはパニック状態に近くなり、「このまま持っていたら潰れるかもしれない」と慌てて売ってしまいます。だいたいその後、株価は上昇することが多いのです。これは当然です。最後に売る人がいなくなれば株は自然に上がるからです。

結果として上がったときはわずかな利ザヤで、そして損切りしたときの幅は大きいため、よくいわれるように「株は9勝1敗でもなかなか儲からない」となってしまうのです。



少し長い引用になりましたが、非常に的を得た例です。
  • 株価が上がる → 今売っておかなければ下がるかもしれないと焦って売却するため利益は小さい
  • 株価が下がる → 損失確定が嫌なので損切りしないが、セリクラ発生でパニックになり大底で売ってしまい巨額の損失確定


似たような経験は、皆さんにもあるのではないでしょうか。人間なので精神の弱さは仕方無い面があります。そうは言ってもこのような行動ばかりでは投資で勝てないこと必定です。


ちなみに私の場合、このような精神状況に追い込まれてしまい、痛い投資行動を採ってしまうことはほとんどありません。


その理由は、株価が下落したときは機械的に買い下がり、株価が上昇するとその株に投資していることを忘れるからです。正確にはその銘柄に対する興味が無くなるのです。


なぜ株価が下がったときにパニックにならないのでしょうか? それは破綻可能性が極めて低い銘柄にしか投資しないからです。むしろ株価が下落すると安く買えるので嬉しい!


一方、株価が上昇すると興味を無くしてしまうのは、株式投資する目的が安定的な配当を永続的に獲得するための権利を購入することだからです。


つまり、株価そのものではなく配当に興味があるため、上昇している株価が下落したとしても、どうせ売却するわけではないので、あまり気にならないという精神状態なのです。


このような精神構造は長年相場に身を置くことで何となく体得したものですが、改めて他人に説明されると妙に得心してしまいました。


やはり株式投資で勝つ秘訣は、
  1.  自分の投資戦略にしたがって 
  2.  淡々と機械的に投資して 
  3.  決して一時的な欲や恐怖に惑わされない 

だと思います。言うは易く行うは難し、だと感じるかもしれませんね。しかし、私のように配当にフォーカスし続けると、株価が気にならなくなるかもしれない?!






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