株価は相変わらず高値圏ですが、そんな状況とは無縁の忘れ去られた業界があります。それは恣意的な司法リスクに晒された電力会社とビジネスモデル終焉が囁かれる地方銀行です。
今回は極めて厳しい環境にある地方銀行の研究を行いました。皆さん、地方銀行と聞いてどのような印象を受けるでしょうか?
不動産投資家にとっては神様であり大事なビジネスパートナーですが、株式投資家にとっては極寒の「終わっている」業界というイメージでしょう。
実際に地銀業界はオワコンといっても過言ではありません。菅首相が言うまでもなく、超低金利環境、オーバーバンキング、地方経済疲弊のため、多くの銀行が瀕死の状態です。
それでもかつてのエリートの
普通の投資家なら絶対に近づかないアブナイ業界ですが、他の業界と異なる点があります。それは金融機関なので、基本的に政府が倒産させることは無いことです。
ご存知のように、金融機関はひとつでも破綻すると金融システム全体を揺るがす事態になりかねません。このため、倒産による退出は無いと言える特殊な業界なのです。
もちろん、かつての足利銀行のように国有化によって株式が紙切れになるリスクはあります。しかし、一般の業界と比べると投下資金がゼロになるリスクは低いと考えられます。
そして地銀業界にはもうひとつの特徴があります。それは再編期待が大きいことです。菅首相の目玉政策にあがっているのでご存知の方は多いことでしょう。
現状ではほとんどの地銀は生き残れないので、政府主導で地銀間の再編劇が進展する可能性が高いです。再編によって収益性の高い地銀が誕生すれば絶好のチャンスかもしれません。
しかし、約70ある地銀株に対してどのようなスタンスを取るべきなのでしょうか?個別株投資はリスクが高いです。一方、上位地銀だけでは旨味がなさそうです。
そこで、独断と偏見で現状の地銀株をスクリーニングしてみました。最も重視したのは利回り星人なので配当利回り 4%以上としました(笑)。その他は要素は PBR 0.3未満です。
上図が先週時点の状況です。聞いたことのない地銀ばかりで少々戸惑いました。正直言ってなじみがないので具体的なイメージが湧きません...。
コメント欄はプロが見たら失笑モノだと思います(苦笑)。ほぼ個人的なメモに近いことはご了承ください。まず赤字列ですが流動性が低い銘柄です。これはほぼ禁忌銘柄でしょう。
水色は安心感のある銘柄ですが、投資妙味は低いかもしれません。一方、朱色はかなりアブナイですがバルクで投資するならアリかもしれません。黄色は中立という認識です。
ちなみに、千葉、横浜、静岡、京都、ふくおかFGなどの各地の雄である上位地銀は含まれていません。これらの安牌な地銀に投資しても旨味は低いと判断しているからです。
もし私が投資するのであれば、リストの赤色列以外の銘柄に同金額ずつ投資すると思います。数行は国有化されて紙切れになるでしょうが、残りが再生すればトータルで勝ちです。
もちろん半分以上が国有化されれば負け確定で、その可能性も否定できないのがコワいところです。かなり危険性の高い投資戦略なので、絶対に実行しない方が良いと思います。
今回の地銀研究は、単なる思考実験であることを明記しておきます。虎の子の投資資金をこんなところでドブに捨ててはいけません。
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