近畿大学が興味深い研究を発表しました。
コロナ感染リスクを経路別に数値化 です。



飛沫感染が主な感染経路で、接触感染のリスクもあり、まれに空気感染の可能性もあるという、従来考えられてきた感染経路と同様の結果が得られ、それらを数値でより明確に示すことができました。


また、個人防護具などの対策の効果については、医療従事者がサージカルマスクを着用した場合は感染リスクが63~64%低減、フェイスシールドをした場合は97~98%低減、サージカルマスクとフェイスシールドを両方着用した場合は99.9%以上低減しました。
一方、患者がサージカルマスクを着用した場合は感染リスクが99.99%以上低減し、患者がサージカルマスクを着用したうえで換気回数を2回/時から6回/時に増やした場合、リスクはさらにその半分以下となりました。以上のことから、医療現場では医療従事者がサージカルマスクやフェイスシールドを着用することの有効性と、患者がサージカルマスクを着用すること、換気を適正に保つことの重要性が示されました。



これは緊急事態宣言発令下の時流にマッチした研究だと思いました。要約すると本研究のポイントは下記のごとくです。

  • 感染経路は飛沫感染90%、接触感染10%
  • 医療従事者がサージカルマスクを着用した場合は感染リスクが63~64%低減、フェイスシールドをした場合は97~98%低減
  • 患者がサージカルマスクを着用した場合は感染リスクが99.99%以上低減
  • 患者がサージカルマスクを着用したうえで換気回数を2回/時から6回/時に増やした場合、リスクはさらにその半分以下となった


従来から言われている感染対策を証明した研究結果ですが、具体的な数値が出ていることが貴重だと思いました。


飛沫感染を防ぐことが重要なので、①患者さんのサージカルマスク着用 ②医療従事者の不フェイスシールド着用が望ましいようです。早速、フェイスシールド購入しました(笑)。






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