針刺し事故は一定の確率で発生します。
このため、われわれ医療従事者はB型肝炎の予防接種を受けておく必要があります。


おそらく、ほとんどの方はB型肝炎の予防接種を受けているはずですが、私のようなベテラン(笑)は、ワクチンの効果が切れている可能性があります。


B型肝炎ワクチンを接種すると、血中でHBs抗体が産生されます。医療関係者のためのワクチンガイドライン第3版によると、
HBs抗体価が 10mIU/mL以上で免疫獲得とのことです。


B型肝炎ワクチンは若年者であるほど免疫獲得しやすいです。乳幼児であればほぼ100%獲得しますが、40歳未満では92%、40歳以上では84%に低下するようです。


一度免疫を獲得すると、30年以上も発症予防効果が認められるそうです。そうは言っても確実ではないので、ワクチン接種から年月の経った人は、HBs抗体の測定をお勧めします。







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