米国と日本の株価高騰に対する警戒感が世間を賑わせています。いずれも推論なのですが、もし今回が巨大バブルであれば、バブル崩壊に対する対策を打ちたいところですね。


皆が疑問に思っているタイムリーな話題が、週刊ダイヤモンドで特集されました。週刊ダイヤモンド21年3/27号 米国株 日本株 仮想通貨 金 バブル投資 見通し&リスク です。






今回はとても良い特集でした。巻頭の座談会は必読です。私の感覚は、どちらかというと松本大・マネックスCEOに近いですが、小幡績・慶大准教授の主張もしっくりきます。


松本氏が主張しているのは、現在の株価はバブルなのではなく通貨価値が下落している「逆バブルだという点です。超金融緩和+財政出動でお金がジャブジャブになっています。


世の中に出回るお金の量の激増したため、お金の価値が薄まっている...。このため、表面的に株式や不動産の価格が上昇しているように見えるのです。


一方、小幡氏も「逆バブル」であるという認識は松本氏と同じです。二人の結論が異なるのは、資産価格が今後どうなるのか? という点です。


松本氏は、通貨価値下落なので表面上の株価崩壊は発生せずに、どんどん株価などの(表面上の)資産価値は上昇すると主張しています。


小幡氏は、皆が他人の行動を見て投資している状況(株価上昇に乗り遅れたくない)なので、早晩バブルは崩壊するという見解を示しています。


同じように現状を認識しているにもかかわらず、よくこんなに正反対の意見になるものだなと感心しましたが、小幡氏はマネーの状態→株価上昇の関連性の詰めが甘い気がします。


巻頭の座談会に続いて、総論→各論が展開されています。ここに記載されていることぐらいは当然知っておくべき知識なので、しっかり理解しましょう。


各論の最後の方にソーシャルレンディングが取り上げられています。私はクラウドファンディングには懐疑的で、できるだけかかわらないようにしています。


その理由は、リアルにビジネスや不動産を回していると、クラファンで提示されるような利回りでは採算が合わないことを肌感覚で分かるからです。


安易にクラファンで資金調達する側にもモラルの問題がありそうで嫌です。このため、クラファンに対して、どうしても否定的に見てしまいます。


帝国データバンクの方が興味深い知識を披露しています。危ない事業者を見分ける四大ポイントで、該当している数が多いと要注意だそうです。


  1. 会社名やサービス名がコロコロ変わっていないか
  2. 会社のホームページに社長の顔写真があるか
  3. 分不相応な豪華経営陣
  4. 短期間で売り上げが急成長していないか


とくに④は循環取引ではなく本当の売上だったとしても、ガバナンスが利いていない可能性があります。倍々ゲームの成長が、社内体制にかける負荷は尋常ではないのです。


そして今回の特集のオオトリは、さわかみ投信会長の澤上篤人氏です。この方は主張は単純明快なので、一読するまでもなく結論は分かってしまいます(笑)。


端的に言うと「実需を扱う優良企業群に長期投資しろ!」です。非常に単純な戦略なので、誰でも理解できることがメリットですね。


私はさわかみ投信があまり好きではないのですが、実践していることは澤上氏に近いことを自覚しています。さわかみ投信よりも更に時間軸は長くホールド力も強いですが...。






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