先日読んだ書籍で「1928年にペニシリンが発見された時にはじめて、私は呪術師から医師になった
」というくだりがありました。


当時の医師は感染症に対して有効な治療法を持っておらず、いわゆる対症療法とプラセボ効果に頼った治療しかできなかったことを自虐的に告白しているのです。


この文章を読んで、私は少し前の関節リウマチにも当てはまると思いました。日本では1999年からメトトレキサートが関節リウマチの治療薬として保険適応されました。


それまではリマチルや金製剤などのDMARDsが治療のメインでしたが、関節リウマチの自然経過を修正することはできず、若輩者ながらも無力さを感じたものです。


1999年に保険適応される前からリウマチ医の間では MTXが使用されており、先輩医師が処方する MTXの劇的な効果に驚いたものです。


そして、2003年にレミケードが保険適応されてから、医師は関節リウマチの自然経過を修正できるのではないか?という期待が膨らみました。


それまではロクな治療薬が無かったので関節リウマチの前で無力だった私たちが、生物学的製剤の登場で呪術師から医師になった瞬間です。


1990年台のリウマチ医には悪いですが、やはり医師たるもの効果のある治療法を武器にして患者さんに向き合いたいものだと思いました。






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初学者が関節リウマチの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です