Medical Tribuneに興味深い記事がありました。
骨粗鬆症性椎体骨折、新たに診療マニュアルが刊行 です。


今回のマニュアルでは、下記のような特筆するべき点が収載されています。

  1. 単純X線像は、坐位と仰臥位の側面像撮影を推奨
  2. ベッド上安静は、2週間程度までの比較的短期間にすることが望ましい
  3. 装具療法についての標準的治療法は確立されていない
  4. 安静にできない高齢者では発症後2〜3週でBKPを検討


上記①③は、2019年の日整会の段階で拝聴していましたが、ようやく全国の整形外科医に対して周知される運びとなりました。


あと個人的には、②ベッド上安静は、2週間程度までの比較的短期間にすることが望ましいということも勇気付けられます。


実際、骨粗鬆症性椎体骨折では早期離床を進めていますが、椎体圧壊が進行して遅発性神経麻痺が併発したらどうしようとビビりながら実施しているので...。


これ以外にも、椎体骨折では叩打痛や圧痛が陽性であることも多いが、必ずしも感度は高くはなく骨折高位との関連性も低いというクリニカルクエスチョンもあるようです。


非常に参考になるマニュアルだと思います。特に若手整形外科医には必須と言えるのではないでしょうか。






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豊富な図や画像が提示されているため、ほとんどの骨折や脱臼に対応することが可能です