今月号の関節外科(Vol.40 No.7 2021)の特集は、早期変形性膝関節症の診断と治療でした。ざっくり拝読しましたが、なかなか興味深かったです。







早期変形性膝関節症の病態が分かれば、膝関節OAの予防治療が可能になります。そんな興味も相まって通読してみました。早期膝OAと画像所見の関係は下記のごとくです。


  • 早期膝OAでは半月板逸脱(MME)の発生率は44%あり、骨棘と強い相関がある
  • 早期膝OAでは 骨髄異常陰影(BML)有病率は 52%あり、膝関節痛と相関した


早期膝OAでは、半月板逸脱(MME)と骨髄異常陰影(BML)の両者と関係がありそうです。BMLは肌感覚として分かりますが、MMEは股関節外科医的には新鮮な病態でした。


おそらく
  1.  MME+骨棘形成
  2.  内側半月変性
  3.  軟骨下のマイクロフラクチャー
  4.  BML
  5.  膝関節痛誘発
という流れなのでしょう。


治療編では、装具療法と薬物療法が興味深かったです。まず装具療法ですが、outer wedgeのMMEに対する抑制効果をエコーで確認していました。


一時期、outer wedgeは効果が無いと言われて過去の遺物となっていましたが、MMEの存在や関節エコーの登場によって復活したようです。なかなか感慨深い...。


薬物療法ではメトホルミンが TKAに至る確率が低かった一方で、スタチンは経時的に単純X線像所見が悪化したそうです。両方とも予防効果がありそうですが分からないモノですね。







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