日本医師会雑誌の 2021年7月号の特集は、鎮静についてでした。総論を拝読していると、カプノメータの話がありました。恥ずかしながらカプノメータは初めて知りました。



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カプノメータとは、呼気に含まれる二酸化炭素ガス分圧を測定するモニターです。気管チューブと人工呼吸器回路の間に設置して呼気終末二酸化炭素ガス分圧を測定します。


鎮静に際しては、カプノメータとパルスオキシメータの両方で呼吸状態を監視する必要があるそうです。素人的には、パルスオキシメータだけではダメなのかという疑問が湧きます。


調べてみると、カプノメータは換気のモニターであることに対して、パルスオキシメータは酸素化のモニターに過ぎないことが理由でした。


酸素化できていれば OKではないのか?と思う人も多いことでしょう。例えば酸素化した状態で挿管した場合、食道挿管してもパルスオキシメータではすぐに反応しないそうです。


このため、パルスオキシメータが降下する頃にはすでに手遅れになっています。一方、カプノメータは換気のモニターなので、食道挿管も瞬時に判断できます。


このように鎮静での呼吸管理に際しては、カプノメータの方がパルスオキシメータよりも有用なのです。他科のこととは言え、カプノメータの存在を知らないとは不覚でした...。






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