先日、久し振りに手根管症候群の手術がありました。最近では手の外科の小手術は、Wide awake hand surgery(WAHS)で施行するようにしています。


もちろん単なる手根管開放術なので、本物の WAHSというほどのものではないですが、できるだけ局所麻酔+患者さんの負担にならないようには心掛けています。


WAHSの特徴は下記のごとくですが、手根管開放術では①②を実践するようにしています。

  1. エピネフリン入りリドカインで局所麻酔する
  2. ターニケットは使用しない
  3. 自動運動による動きを確認する



E入りキシロカインを使用するため、真皮以外からはさほど出血しません。また、ターニケットを使用しないため、術後の腫脹が軽度というメリットもあります。


たしかにターニケット無しでもそれほど困ることはありませんが、もし出血でどうしても困ったら、その時点でターニケットを開始してもOKです。


手根管開放術を WAHSで施行する際の留意点は、遠位から屈筋支帯を切離することだと思います。近位から切離すると出血のため屈筋支帯切離が不十分になりがちだからです。






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