最近受け持ち患者さんで誤嚥性肺炎になった方が居ました。そこで誤嚥性肺炎の予防について調べてみました。誤嚥性肺炎予防のためには下記3つがポイントとなります。

  1. 口腔内の清潔を維持してきれいな唾液を出すようにする
  2. 嚥下反射と咳嗽反射の改善
  3. 誤嚥する量をできるだけ少なくする


①②の両方を解決する手段は口腔ケアです。具体的には歯ブラシで食後5分行います。口腔ケアで口腔内の清潔が保たれますが、義歯を使用していても誤嚥性肺炎予防に有効です。


その理由は、口腔ケアをすることで嚥下反射や咳嗽反射を促進するサブスタンスPという伝達物質が分泌されるからです。


これ以外にも、唐辛子の辛味成分であるカプサイシンもサブスタンス P分泌を促進します。唐辛子やコショウが誤嚥性肺炎予防に有効とは驚きました。


に関しては、正常人でも深睡眠時には 45%の人に誤嚥を認めたそうです。このため食事や経管栄養の際にはヘッドアップ45度以上が望ましいです。



恥ずかしながら、経管栄養はチューブが胃の中だから誤嚥なんかするわけないだろと思っていました。しかし、唾液でさえも誤嚥するため、ヘッドアップは有効なようです。


上記のような視点で改めて看護師さんの動きを眺めていると、しっかり誤嚥性肺炎予防対策を行っているようです。どうやら看護ケアの意味を知らなかったのは私だけのようでした。





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