北海道のキャンピングカー旅行では、雲海を見に行きました。北海道の雲海と言えば、最も有名なのは星野リゾート トマムの雲海テラスだと思います。
なかなかの絶景なので、北海道旅行では是非トマムに行きたいと思っていました。しかし、実際には雲海はなかなか発生しません。雲海との遭遇率は 20～40％とのことです。
自然現象なので仕方無いなと思っていましたが、北海道旅行を続けていると道東でも雲海ツアーがあることを発見しました。しかも、屈斜路湖では雲海発生率が 60％もあります。
恥ずかしながら、雲海＝星野リゾート トマムという等式がアタマの中で成り立っていたので、よもやトマム以外で雲海を見学できると思っていませんでした。
屈斜路湖のツアーを発見したのは、屈斜路プリンスホテルなのですが、雲海の出現確率では圧倒的に道東に分があります。しかし、全国的にはトマム一択ではないでしょうか。
これはひとえに星野リゾートのマーケティング戦略の賜物です。屈斜路プリンスホテルも申し訳程度に宣伝していましたが、対外的発信では星野リゾートと比べるまでもありません。
周知のように、国内の宿泊施設では星野リゾートとプリンスホテル系では全く勢いが異なります。堤康次郎氏が創業したプリンスホテルは、どのホテルも極めて立地に優れます。
後発の星野リゾートとは立地面での差は歴然としていますが、現状の勢いは星野リゾートの完勝です。これはひとえに経営者の実力の差です。
星野佳路氏に経営の才能があることは論を俟ちませんが、オーナー経営者であることもプリンスホテルが星野リゾートに劣後している原因として重要だと思います。
つまり、サラリーマン社長のプリンスホテルでは、経営者としての才能もあるオーナー社長の星野佳路氏とは勝負にならないのです。
このことは私たちのような小さなビジネスに取り組む者に対しても示唆を与えています。つまり事業の成否は、トップのオーナーシップも含めた力量でかなり決まってくるのです。
持って生まれた経営の才能もさることながら、アタマから湯気が出るほどマーケティングを考え抜き、また経費に関しては個人家計と同レベルで気を配る努力が必要だと思います。
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