ほとんどの投資家は何らかの大局観をもって相場に挑んでいます。このことは株式投資や不動産投資に限らず共通です。
相場に対する大局観は成績にどの程度影響を与えているのでしょうか? 普通に考えると大局観の方向性が間違っていると結果を出せないと思いがちです。
しかし現実にはそうとも言い切れないと感じています。ここでは 2名の投資家に登場してもらいましょう。ひとりめは専業の株式投資家です。
株式取引で飯を食っているだけに知識と経験は半端ではないのですが、この方の大局観は「インフレ」です。2001年から量的緩和が始まったためインフレは必至と考えました。
ところが 20年経っても日本ではインフレが発生していません。大局観は外れっぱなしなのですが投資成績が散々かというとそんなことは全然ありません。
20年近く株式投資の専業で飯を食っているわけですから実力は折り紙付きです。この方の大局観はインフレですが、実際の投資は中~短期のテクニカル分析がベースです。
このため大局観で負け続けているにもかかわらず投資成果を出しているのです。単に大局観と投資戦略の関連性が低かっただけでしょ?と思う人がいるかもしれません。
ここでふたりめの投資家に登場してもらいましょう。この人も 2001年からの量的緩和でインフレは必至と考えたクチです。
このため株式でも不動産でも、とにかく資産性のあるモノを買いまくれ!という投資方針で20年間やってきました。ところがインフレは全く発生しません。
大損を被って退場したのかと思いきや、実際にはその真逆の状況です。この人が生き延びて大きな資産を築き上げた原因は、超長期チャートを参考に大底圏で投資し続けたことです。
消費者物価指数(CPI)ベースでは20年間インフレの萌芽は全く観察されませんでした。ところが資産価格ベースでは凄まじいインフレが 2度も発生しています。
ただし激しいインフレが発生したのは ①比較的短い期間 ②局地的に限られました。このため1980年台後半のバブル期のように日本中がお祭り騒ぎになったわけではありません。
この人が幸運だったのは、①ちょうど良い時期(超不況期)に株式市場と不動産市場に参戦 ②局地的バブルが発生したエリアに物件を購入できたからです。
完全なビギナーズラックでしたが、彼はその経験から ①資金を投下するタイミングの重要さ ②勝ち馬に乗る意味 を学びました。
彼が学んだのはたったふたつのシンプルな投資原則ですが、ビギナーズラックを教材にして愚直に投資活動を継続して今日に至っています。
このように大局観を外しまくっているにもかかわらず、実は超長期の大局観はあまり投資成績に影響が無かったという2つの症例報告をしました。
もうお気づきの方はいらっしゃるかもしれませんが、ふたりめの大局観で負け続けている投資家は私です(笑)。
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