MRIの撮像断面には、冠状断、矢状断、横断があります。それぞれがどのような断面なのかは完全に理解していると思いがちです。


しかし四肢に関しては少しアタマの体操が必要だと思います。例えば、下記のような手関節の正面っぽい画像は何断でしょうか?



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答えは冠状断(coronal section)です。これは簡単だったかもしれません。では次の前足部の正面っぽくみえる画像はどうでしょう?



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答えは冠状断ではなく横断なんですね。上記の手関節と足部は両方とも冠状断に思えますが、下肢に関しては横断となります。何故このようになるかは下図でよく分かります。



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Wikipediaからの転載ですが、手のひらを前にして両上肢を下した状態で撮像断面を判断するようです。このため、手関節では冠状断だった断面が、足部では横断になります。


う~ん、少しややこしいですね...。困った時には上記の図を思い出して撮像断面を考えてみましょう!






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