高齢者の脊椎圧迫骨折では画像だけでは骨折の有無がはっきりしないことも多いです。全例MRIを撮像すれば解決しますが、医療資源を考えると現実的ではありません。


単純X線像の側面像で臥位・座位の比較を行っても不明な場合には、MRIという最終兵器を繰り出すか否かの決断を迫られます。


このような状況では、手のひらをグーにして脊椎を叩打しています。グーで叩いて結構な疼痛を訴える場合には MRIを撮像することにしています。


一般的な整形外科医の診察では打腱器を用いて脊椎を叩打することが多いと思いますが、これでは疼痛を訴えない方も多いです。


しかしグーにして尺側で叩く、骨折のある場合にはとかなりの確率で疼痛を訴えます。私の中では打腱器よりも手のひらをグーにして叩く方が感度が高い印象を受けます。


打鍵器で疼痛を訴えないからといって脊椎圧迫骨折の存在を否定してはいけません。迷ったらグーにして脊椎を叩打してみましょう。






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自治医科大学准教授の星地先生の経験・知識を余すところなく収めたサブテキストです。定番と言われている教科書に記載されている内容は素直に信じてしまいがちですが、実臨床との”ズレ”を感じることがときどきあります。このような臨床家として感じる、「一体何が重要なのか」「何がわかっていないのか」「ツボは何なのか」を自らの経験に基づいて完結に述べられています。