m3.comに興味深い連載がありました。
医師は汗水たらして働くべき?「不労所得」の実態に迫る です。


4名の匿名医師が登場する座談会ですが、内容がなんともビミョーです。実質的に不動産投資を行っているのは 2名のみで、しかも相続なので真の不動産投資家とは言い難いです。


m3.comには大量の記事があるのでこの連載を読んだ人は多くないと思いますが、内容があまりにも稚拙なのでちょっとコメントしてみたいと思います。


まず実質的に不動産投資を行ったとは言い難いワンルームマンションを購入したお二方についてです。うち 1名は自分がカモられていることに気付いていないようです。


まぁそれは仕方無いことかもしれませんが、最悪の行動を悪気なくカミングアウトしています。それは 1名あたり30万円で不動産会社に知人医師を何名か紹介したことです。


おそらく善意と多少の欲で紹介したのでしょうが、この行動は典型的な「善意の毒まんじゅう
」です。毒まんじゅうを食べさせられた知人医師は大きな損失を被ったことでしょう。


衝撃的な告白ですが、座談会出席メンバーには好意的に受け取られたようです
...。インモラルなので編集者はこの場面をカットするべきだと思うのですが。


あと、実体験を伴った不動産投資の経験がほとんど無いことが原因なのでしょうが、宅地建物取引士を取るぐらいの知識が必要というコメントがありました。


私も
宅地建物取引士の資格を持っていますが不動産投資とはほとんど関係ありません。必要とされる知識が異なるので、宅地建物取引士資格取得にかける時間は無駄と言い切れます。


宅地建物取引士の勉強をするのではなく、まずは書店に行って不動産投資関係の書籍を数十冊まとめ買いして読破することがマストです。


そのうえで投資対象エリアの物件情報をチェックしまくり、また実際に歩きまわって土地勘や相場観を養うべきでしょう。リアルな不動産投資が全く語られていないのが残念です。


極めつけは「不動産投資は楽しんでこそ続けられる
」という結論になっていることです。一見良いように見えますが、不動産投資を楽しいと感じる人だけやればよいという主張です。


これって本末転倒なんですね。不動産投資が最初から楽しいなんてありえません。真に利益を産むためには泥の中を匍匐前進するような努力と苦労が必要です。


そうやって実践した不動産投資が利益を産んで初めて「少しだけ」楽しいと感じるわけです。性に合っているかどうかなんて本質的なことではないのです。


そもそも不動産投資を不労所得とみなしてるところから間違っています。タイトルの「医師は汗水たらして働くべき?」は、当たり前ですが
汗水たらして働くべきです。


これは、医療に対して汗水たらして働くべきであり、不動産投資に対しても汗水たらして働くべきなのです。不労所得とか舐めたこと言っているのはカモにされている人だけです。


もちろん不動産投資ではレバレッジを使えるので、軌道に乗り出すと医療で働くよりも効率よくキャッシュフローが増大します。しかしそれは決して不労所得ではありません。


必死で勉強して冷や汗をかきながら泥臭く実践を積み重ねる...。そうすることで医師としてはなかなか到達できない地点に昇り詰めることが可能となるのです。






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