日整会誌95:1123-1134 2021に興味深いシンポジウムが掲載されていました。医療機器開発において、医師が医療機器メーカーとうまく付き合うためのポイント です。


要約すると下記のごとくです。
  • 特許には①新規性 ②進歩性 の両方を満たす必要がある
  • 知的財産権のインセンティブは売上の1~3%、ボーナスを加味しても5%程度が相場
  • 日常診療で思いつくアイデアの 99%はすでに誰かが考えた内容
  • 医師個人が企業と対等な関係を構築することは難しい



臨床に携わる医師であれば、誰もが「このアイデアいいかも?」と思う瞬間があると思います。しかし、そのアイデアを世に送り出すことは容易ではありません。


そんなことは言われなくても分かっていると思う人が多いでしょうが、今回のシンポジウムを読むと、実際にどのようなハードルがあるのかが良く分かります。


一方、今回のシンポジウムでは記載されていませんが、私自身の経験では特許を維持することの経済的負担度合いがとても大きいことを付け加えさせてもらいます。


毎年の更新費用はバカにならない金額です。私は 10年近く自己負担で更新し続けていますが、普通の感覚ではなかなか厳しいと思います。


それでも知的財産権には大きな魅力があります。特に自分の専門領域がトガッているほどチャンスは転がっています。そのような目で日常診療を見ると楽しいかもしれませんね。






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