米国市場に端を発した株価下落が進行しています。この局面で、超長期逆張り投資家を自任する私が、どのようなことを考えているのかをこっそり(?)教えましょう。
まず状況の整理ですが、周知のように今回の株価下落は下記の経路で発生しています。
- コロナ禍での金融緩和+コロナ禍での供給力不足
- 欧米を中心にインフレ発生
- FRBが利上げ予定 ← 今ココ
未曾有の金融緩和でジャブジャブになった資金は株式市場に流れ込み、高成長期待銘柄を中心に成層圏の高さにまで買い上げられました。昨今の米国株& FIREブームの原因ですね。
そして現在大幅に下落しているのは、GAFAM+TSLAなどの高成長期待銘柄群です。それ以外の「フツー」の株は多少ツレ安している程度か、むしろ逆行高を演じています。
特に資源系銘柄はトンデモナイ利益を叩き出しているため、いまだに株価は上昇傾向です。しかし S&P500や Nasdaq100は一部の高成長期待銘柄群の影響を大きく受けます。
実際に下落しているのは一部の高成長期待銘柄群であるにもかかわらず、指数自体が派手に下落しているのです。しかしインデックス投資家にとっては実損に他なりません。
VOO、QQQ、VTIなどの米国株インデックス投資家への影響は甚大ですが、その理由は構成銘柄の大きな偏りによります。GAFAM+TSLAのたった 6社で 20%もの構成比です。
以前から私はインデックス投資には否定的でしたが、その理由のひとつは成長期待の高い「勝ち組株」の影響が大き過ぎることです。
「1本で新興国を含む世界47カ国の株式に投資ができる」という謳い文句の VTでさえ、GAFAM+TSLAのたった 6社で 10%もの構成比です。ほとんど個別株投資と変わりません。
このように、VOO、QQQ、VTIは、一般的にイメージしているインデックス投資と言えるシロモノではなく、限りなく個別株投資に近い銘柄と認識するべきでしょう。
さて今回の下落で米国株インデックスの正体が白日の下に晒されたワケですが、独占+テクノロジー+米国という世界最強の暴力機構に裏打ちされた株式群は魅力的ではあります。
では、どの程度下落すれば投資旨味があるのでしょうか?ここからは完全に私見ですが、今回の株価下落が米国株バブル崩壊の序章であれば、参考にするべきは ITバブルです。
2000年から始まった ITバブルが大底を迎えるまで約 2年半かかっています。そして指数は最高値の1/3にまで下落...。これ、キツイですね。
当時、株式投資を始めたばかりで初心者だった私は、ひたすら崩壊し続けていく市場をただただ傍観していたことを覚えています。
もちろん今回の株価下落が 2000年の ITバブルと異なり、単なる調整である可能性はあります。そうであれば再び力強く上昇し始めますが、少なくとも私の投資対象ではありません。
もし私が米国株インデックス(?)に投資することがあるとすれば、それは現在の株価の1/3ぐらいにまで暴落したペンペン草も生えない状況だと思います。
少なくとも現時点でナンピン買いを開始するいう選択肢はあり得ません。コロナショックで億円単位突っ込んだ私が言うのもナンですが、株価下落時に飛び込むのは危険です(笑)。
皆さん、いくらチャンスかも?と思っても、米国株インデックスに関しては、参戦は未だ時期尚早だと思います。米国株から逃げたい機関投資家の養分になること必至でしょう。
ITバブルでは、Nasdaq100が前回高値を越えるのに 13年もかかっています。今回が米国株バブル崩壊の序章であれば、ドルコスト平均法でさえも相当厳しい印象を受けます。
なお、投資は自己責任でお願いします。オマエのせいで米国株インデックスに投資する機会損失したというクレームは受け付けませんので悪しからず。
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