米国株インデックス投資ブームに対して警鐘を鳴らします。まずお断りしますが、今回の FRBによる金融引き締めとは関係ありません。


1990年代から 30年にもわたって、米国株は上昇し続けました。ITバブル崩壊、同時多発テロ、リーマンショック、コロナ禍にもかかわらずキレイな右肩上がりです。


しかも米国株の上昇率は、その他の国々を圧倒しています。経済成長率では中国の後塵を拝しているものの、株価上昇率では圧勝です。


私も含めた現役の投資家のほとんどは、米国株の黄金の30年しか知らないと思います。30年上がりっぱなしの事実は、米国株に対して誤った認識を持たせてしまいます。


米国株、特にインデックス投資は最高の投資であると。実際に米国株投資は最高の結果をもたらし続けました。このため米国株に投資しない者はバカだという風潮まであります。


これはいつか見た見た風景だと思いませんか? それは1960年代から1980年代末までの 30年ほど続いた、不動産の価格は必ず値上がりするという日本の「土地神話」です。


今ではそんな与太話を信じる人は誰も居ませんが、当時は大真面目に日本国民のほぼ全員が土地神話を信じていました。


30年もの長きに渡って同じトレンドが続くと、その状態が「永遠に」続くと錯覚してしまっても不思議ではありません。


日本の土地神話は崩壊しましたが、同じことが米国株にもおこる可能性が高いと考えています。その理由は米国が世界に占める名目GDPと株式時価総額の乖離だけではありません。


最大の理由は、世界は有限であるという事実です。地球上に未開発のフロンティアはほとんど残されていません。たしかに資本主義は成長を運命づけられた体制です。


しかし物理的に拡張できるスペースが無くなりつつあるため、これまでのペースで経済が拡大することはあり得ません。この事実は株価上昇が頭打ちになることを意味します。


もちろん人類が宇宙空間に進出すれば話は別でしょう。しかし現実的に私たちが生存しているうちに、本格的な宇宙への進出が実現化するとは思えません。


つまり米国株をはじめとする株式が永遠に右肩上がりの上昇を続けることは不可能なのです。資本主義は拡大の歴史でしたが、ついに拡大が終了しようとしているのです。


これからの時代は、ある一定のレンジの中で株価が上下する過去30年の日本株のような展開が、世界中でメジャーになる可能性が高いと考えています。


もちろん空前の金融緩和のために実質的な通貨価値が下落して、名目上の株価が上昇する展開はあるでしょう。しかし、対ゴールドや原油でみた株価の上昇は想定しがたいです。


少なくとも、米国株インデックスに投資していれば OK的な短絡的な考えは非常に危険だと思います。世界は有限であり、フロンティアは残されていないことを忘れてはいけません。






管理人監修の資産形成マニュアル
 


管理人監修の「勤務医の、勤務医による、勤務医のための資産形成マニュアル」です。高度な医療技術で社会貢献するためには経済的安定が不可欠! という信念のもと、管理人は多くのメンターから指導を受けました。

その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。その指導内容をまとめたものが本マニュアルです。既に資産運用をしている方でも、勤務医のアドバンテージを生かした新しい考え方が見つかるかもしれません。

PDF版の販売で、30日間の返品保証付きです。当直1回分にも満たない価格なので、本マニュアルの手法を実践すれば、あっという間に元が取れると思います。 尚、医師以外の方のご購入はご遠慮ください。



情報教材表紙