日本医師会雑誌の2022年2月号の特集は、抗血栓薬の使用の留意点でした。手技系の医師にとって興味深いタイトルですね。
高知大学 災害・救急医療学准教授の宮内先生の「抗血栓薬服用時の手術、抜歯、生検」を拝読しました。整形外科でも抗血栓薬服用患者さんの骨折手術は頭の痛い問題です。
今回のキモは日本循環器学会のJCSガイドライン フォーカスアップデート版 冠動脈疾患患者における抗血栓療法の下記の表です。
この表には各科の手術や処置の出血リスクが分類されています。整形外科をみると、THAとTKAが同じ出血リスク「高」という結構アバウトな分類ですが仕方無いですね。
この表で各手術の出血リスクを判断しつつ、最終的には主治医が一時休薬の是非を判断します。手術手技の危険度や患者さんの状態を総合的に判断できるのは主治医だけです。
ちなみに、私は脊椎の手術から卒業したので、全例を抗血栓薬の一時休薬無しで対応しています。私にとってはあまり意味の無い特集だったかもしれません(苦笑)。
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