日本銀行が 2022/2/10 夕方に指し値オペを発表しました。
当然のごとく円安が進行します。ヤバ・・・116円台目前です。
日銀が指し値オペを発表、新発10年国債で0.25%-14日にオファー
米国や欧州各国の利上げ観測で、世界的に金利が上昇傾向です。このため国内の長期金利にも上昇圧力がかかっており、2/7には新発10年債利回りが 0.205%にまで上昇しています。
日銀は 10年国債利回りの変動レンジ上限を死守しないという意見もありましたが、断固として長期金利上昇を防ぐ意志表示をしました。
これって、かなりマズイ状況になってきた感があります。理論的に考えれば、日銀は 10年国債を無限に買い支えることができます。広義の財政ファイナンスですね。
しかし永久に無から有を産み出し続けるなど不可能です。日銀が10年国債を買い支えると、欧米諸国との金利差が拡大します。必然的に金利の低い円は売られて円安が進行。
日本政府にとって、金利のアタマを抑えつけるのは良いことです。何故なら国債の利払いを抑えられるため財政に良いからです。ここまでならフリーランチですね。
ところが金融抑圧政策を続けると、金利差に起因した円安が進行します。ただでさえも低くなった購買力が更に低下するので、輸入品を中心に物価高が進行します。
いわゆるコストプッシュ型のインフレですね。現在進行形の物価上昇の原因です。日銀が10年国債を買い支えることで、さらに円安が進んで物価高が加速します。
ちなみにこのパターンの究極型は、最近のトルコです。トルコ国内のインフレが進行しているにもかかわらず、政策金利を引き下げる暴挙に出たためトルコリラは暴落しました。
あっという間に、トルコリラは対米国ドルで半値に...。一瞬で全国民の購買力が半減するなど、地獄絵図以外の何者でもありません。
トルコの二の舞など絶対にごめん被りたいですが、私たちには打ち手が少なくなっていることをヒシヒシと感じてしまいます...。
日本が救われるパターンとしては、欧米の金利上昇が一息つくことでしょう。そうなれば金利差の拡大が停止するので円安圧力が弱まります。
ただし相対的に財政状況が悪いので根本的解決には至りません。この状況が何とかなるとすれば、通貨危機を回避しつつインフレを許容して、債務を実質的に削減することでしょう。
私たちの未来はこの道しかありません。そして米国をはじめとする現存する国家もこの方法で債務を削減してきました。債務カットで最も不利益を被るのは公務員と年金生活者です。
ちょっと怖い領域に入ってきたので、長期金利と円安には充分な注意が必要だと思います。あまり気が進まないけど外貨資産への一時避難が必要なのかな???
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