先日、関節リウマチ患者さんの人工股関節全置換術がありました。RA患者さんの手術はイヤなものですが、特に人工関節手術では気を遣います...。


関節リウマチの診療ガイドラインでは、MTXは継続投与、生物学的製剤は 2~6週間前から休薬すると記載されています。





休薬期間の 2~6週間前は、生物学的製剤の半減期がおおよその目安となっています。このため、各薬剤で半減期をそれぞれ調べる必要があります。


術前休薬に関しては半減期が目安ですが、生物学的製剤の再開時期はいつ頃が良いのでしょうか? こちらに関してはあまり明記されていません。


診療ガイドラインに明記してしまうと、生物学的製剤再開によって重篤な合併症を併発した場合にガイドライン作成委員に火の粉が飛びそうですね(苦笑)。


このため皆がこの話題を避けているのかもしれません。今回の症例では膠原病内科医師の具体的指示がありましたが、このような症例は少数派だと思います。


ちなみに私は投与再開は遅めの方が望ましいと考えています。その理由は、生物学的製剤再開によって感染や創治癒不全などの合併症を併発してしまうとリカバリーが大変だから。


一方、関節リウマチが再燃しても対応可能です。重篤になることもほとんどありません。感染すると重大な悪影響が顕在化しますが、再燃であれば何とでもコントロール可能。


このように単純化すれば、関節リウマチの患者さんでは術後合併症が併発しないことを完全に見極めてから、生物学的製剤を再開することが望ましいと考えています。






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