コロナ禍の航空業界不況に苦しめられる
ちょうど1年ほど前に禁断のオペレーティングリースに手出ししました。法人の決算月が近づくにつれて、膨大な納税額に対する恐怖感が増します。
当初は為す術もなく税金を召し上げられるつもりでした。しかし、歯を食いしばりながら収益を積み上げてきた思い出が蘇ります。やはり何とかしなければ...。
切羽詰まった状態で藁にもすがる気持ちで取り組んだのがオペレーティングリースです。このときは精神状態が少しおかしかったのかもしれません。
私の身の回りでも、オペレーティングリースの経験者は皆無。名前はよく聞くものの、実際にオペレーティングリースに取り組んだことのある人は極めて少数派なのでしょう。
オペレーティングリースは節税の核弾頭!
デルタ株でオペレーティングリースは風前の灯
私は上記記事のように、オペレーティングリースの経験者です。数千万円のキャッシュを突っ込んでしまったため、運を天に任せています。
現状はデルタ株からオミクロン株へと変貌を続けるウイルスのために、未だに航空機需要は回復には程遠い状況です。このためほとんどの航空機会社の株式は低迷しています。
リース先の航空会社のチャートは 10年来最安値付近で、いつ破綻してもおかしくないレベルの株価です。もしリース先が破綻すれば 70%程度しか返却されません。
このため、寝ても覚めてもリース先の航空会社の動向が気になって仕方ありません。節税対策で行ったオペレーティングリースのために精神が病んでしまいそう...。
まったく想定していなかったウクライナ戦争
オペレーティングリースに取り組んだ当初の頃、最大の懸案事項は新型コロナウイルス感染症でした。とにかくコロナ禍を生き延びてほしいとしか考えていませんでした。
ところが今年の2月に、突如としてロシアがウクライナに侵略を開始しました。これに対して欧米諸国は対ロシア制裁を劇化します。
その報復として、ロシアは元国営企業のアエロフロートがリースしている航空機を返却せずに国有化するという前代未聞の事態になりつつあります。
オペレーティングリースに取り組み始める際に、担当者から分厚い説明書(?)を逐一説明を受けて契約書に署名・捺印しました。
ところが、その分厚い書類の中にも、今回のロシアによる航空機国有化リスクに関する記載はありませんでした。そりゃ、想定外でしょうね...。
日常的なメンテナンスから、航空機の墜落や撃墜といった重大な事故にまで事細かく規定されており、そのすべてがリース先負担もしくは保険でカバーされていました。
おそらく想定外の事態なので、保険でカバーされていないオペレーティングリース契約が多いと思われます。返却率 70%どころか、全く返済されない可能性が高いのです。
オペレーションリース最低 3000~5000万円ぐらいからで、1億円以上も珍しくありません。コレが一瞬にしてゼロになるという恐ろしい状況です。
幸い、私のオペレーティングリースはロシアではなかったのですが、ロシアのアエロフロートへのオペレーティングリースであれば大損害必至です。
リース先がアエロフロートでなかったのは単なる幸運です。むしろワケの分からない小規模な LCCよりもアエロフロートの方が優良リース先でした。
もし、今のリース先(某LCC)とアエロフロートを選択できたのであれば、確実にアエロフロートを選んでいたはずです。数千万円の現金がパーとか、怖すぎて考えたくないです。
円安も想定外だか唯一の心休まるイベント(?)
一方、もう一つの荒波は急激な円安です。こちらはコロナ禍やウクライナ戦争と異なり、良い方(?)の影響がありました。何故ならオペレーティングリースはドル建てだからです。
そもそもオペレーティングリースは投資の建付けではあるものの、投資という観点からは全く儲かりません。投資的利益のほぼすべてがリースの組成先に流れる仕組みだからです。
お前ら節税できるんだからそれで充分だろ? という感じでしょうか(苦笑)。リースの組成先はノーリスクで膨大な利益を得られるのです。人の弱みに付け込んだボロい商売だなぁ
ところが今回の円安です。投資する前はいくらまで円高が進めば節税効果が帳消しになるのかのシミュレーションばかりしていました。円安になるなどアタマの片隅にもありません。
100円台でオペレーティングリースに投資したため、現時点では1000万円近い含み益があります。節税のはずが、更に利益が出て首が回らなくなる...。
嬉しいのか悲しいのかよく分かりません。よく考えるとオペレーティングリースはドル建てなので、巨額の外貨投資であることを改めて確認しました。
半損型の法人生命保険もドル建てで、そこそこの残高があります。普通の海外株式や通貨だけではなく、特殊なジャンルの外貨投資が多い、異形のポートフォリオのようです。
結局、オペレーティングリースってどうなの?
ここまで見てきたように、唯一円安だけが救いであるものの、コロナ禍の航空会社破綻リスクと、降って湧いたような強権国家による超法規リスクでビビりまくっています。
今はまだ円安ですが、日銀が金利上昇圧力に屈するのも時間の問題と思われます。このため、いつ何時円高に振れてもおかしくありません。
結局、オペレーティングリース償還時のドル円レートだけが問題なので、ほぼ半丁博打の世界です。ああ、ストレスはどこまでも続くようです。まさに人生はいばらの道だな...。
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