先日の日整会では久し振りの学会が嬉しくて会場をはしごしていましたが、その中に自分の知識の無さを痛感した講演がありました。


京都府立医科大学の高橋謙治教授による「変形性膝関節症の病態進行は抑えられるのかです。始まる前は、変形性膝関節症なんて整形外科医の常識でしょ!という感覚でした。


しかし、初っ端からヤラれました。MRIから始まったのですが、内側半月板逸脱(medial meniscus extrusion:MME)は名前を知っていたものの重要性を理解していませんでした。


まぁ、自分は股関節外科医だから仕方無いなと気を取り直して聴講していると、高橋教授の友人(?)の症例提示がいくつかありました。


そのうちのひとつで、初診の医療機関で撮影した単純X線像は「臥位で撮影されたため、KL分類を正確に評価できていなかったと言うくだりがありました。


えっ、KL分類は立位撮影が基本なの?! たしかに提示された症例は、立位では膝関節の関節裂隙がはっきりと狭小化していますが、臥位ではほとんど狭小化していませんでした。


初診の医師は、部長クラスの医師だったとのこと...。なんだか自分のことを言われているようで居心地悪かったです(苦笑)。


KL分類は、こちらで紹介したように語呂合わせで覚えています。これに加えて、立位で評価しなければいけないことを肝に銘じようと思いました。






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