先日、大学の先生と THAをする機会がありました。この先生は、仰臥位での前方系アプローチを基本にしているそうです。


仰臥位での前方系アプローチがメインと言うものの、側臥位での前方系や後方系アプローチもメチャクチャ上手です。いわゆるオールラウンドプレーヤーですね。


前でも後でも、仰臥位でも側臥位でもハイレベルな手術をできるので、それぞれの体位やアプローチの特徴を客観的に判断できる立場に居ます。


今回は術中体位による脱臼肢位の鋭敏さの差を教えてもらいました。仰臥位と側臥位のどちらの脱臼肢位が、日常生活の脱臼肢位に近いと思いますか? 


側臥位でおこなう後方系アプローチの方が脱臼しやすいので、側臥位の方が日常生活の脱臼肢位に近そう。しかし正解は、仰臥位だそうです。


前方系アプローチは脱臼しにくいイメージなので、前方系のメイン体位である仰臥位の方が脱臼しやすい(脱臼肢位の角度が小さくなる)とは意外でした。


仰臥位ではすぐに骨頭が浮いてくるものの、側臥位ではなかなか骨頭が浮いてこない。このため側臥位では、多少インプラント設置角度が甘くなってもなかなか脱臼しないそうです。


結論は、側臥位では術中の脱臼肢位ほど実際の許容範囲は広くないということです。術中の脱臼肢位までいかなくても、実際には脱臼すると思った方が良さそう。勉強になりました。






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