ケアネットで興味深い動画チャンネルがありました。Dr.増井の骨折ハンティングです。ケアネットは同業他社と比べて、動画チャンネルが充実していることが特徴です。


さて本題のこの動画チャンネルですが、骨折の解説をしているのは、ナント整形外科医ではありません。増井医師は救急医のようです。ほー、どんな講義なのか興味津々ですね。


無料で閲覧できるお試し番組を視聴してみました。お題は脊椎圧迫骨折です。単純X線像だけでもL1は陳旧性で、椎体前方が微妙に膨らんでいるL2の新鮮圧迫骨折は分かります。


しかし非専門医がどうやってこのビミョーな画像を判定するのか? 結局、単純X線だけでは診断が難しいというオチに椅子から落ちそうになりましたが、実際こんなモノでしょう。


せめて腰椎側面像を座位と臥位で比較するなどの TIPSを教えてあげて欲しいところです。それはさておき、動画チャンネルの紹介文では下記メッセージが掲載されています。


こうした微妙な骨折の場合、診断に必要なのは骨折線の「イメージ」。 検査前に予想骨折線を引くことで、微妙な骨折が見えるようになるのです。



う~ん、かなりビミョーなコメントです...。さすがに非専門医が骨折の講義をするのはかなり無理がある企画ではないのか??? 


ここで、私たちと増井医師との差は何なのかを考えてみました。それはやはり圧倒的な経験量の差でしょう。整形外科専門医であれば、これまで何万枚もの画像を読影してきたはず。


この圧倒的な経験数が、素人とは別次元の世界を見せてくれるのでしょう。同じ画像を見ても「診ている」世界が違うのです。


ただし今回の動画チャンネルは、非専門医のニーズを意外と汲み取っているのかもしれません。私たちでは思いもつかない観点から骨折を語っているのはとても興味深いです。





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初学者が整形外科の外来や救急業務を遂行するにあたり、最もお勧めの書籍です




整形外科研修ノート 改訂第2版